東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比27.90ポイント安い1076.03だった。一時は1054.34と、取引時間中として1カ月半ぶりの低水準まで下げた。米長期金利の上昇をきっかけとした前日の米ハイテク株安の流れを引き継ぎ、成長株が多いとされるマザーズ銘柄には個人の売りが広がった。
市場では「マザーズ銘柄に信用買いを入れていた個人投資家が、追加証拠金(追い証)の差し入れを回避するために損失覚悟で売りを出した」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)との見方もあった。
売り一巡後は下げ渋った。東洋証券の山本裕史日本株ストラテジストは、マザーズ銘柄について「事業面から(国の)デジタル化推進への貢献が期待される銘柄が多いため、下がったところでは押し目買いも入りやすい」と話していた。Pアンチエイやメルカリが下落した。一方、ライフネットやフロンテオは上昇した。
値上がり銘柄数は50、値下がり銘柄数は332となった。
個別ではトライステージ、ASJ、総医研ホールディングス、フルッタフルッタ、ファンデリーなど76銘柄が年初来安値を更新。レナサイエンス、イーエムネットジャパン、Appier Group、交換できるくん、クリーマが売られた。
一方、バーチャレクス・ホールディングスが年初来高値を更新。プロパティデータバンク、インティメート・マージャー、ツクルバ、アスタリスク、rakumoが買われた。
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