東証マザーズ指数は大幅に続伸した。終値は前週末比29.68ポイント高い1064.49だった。米国株高を受けて東京株式市場が全面高となっており、新興市場も投資家心理の改善に恩恵を受けている。日経平均と同様に上昇して始まったマザーズ指数は、寄り付き後も上げ幅を順調に広げる展開に。さらに、後場には一段高となり、きょうの高値圏で取引を終えるなど終日強い値動きを見せた。
BASEなど時価総額が大きい銘柄に資金が集まった。オンライン学習教材のすららネットやオンライン診療システムを提供するメドレーなど、新型コロナウイルスの感染拡大に対応したサービスを提供する銘柄も買われた。
ネット証券が投資判断を引き上げたチャットWは制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分された。Pアンチエイも上昇した。一方、20日に上場したFLネットは値動きの良い銘柄に資金を移すのを目的とした売りに押された。インテMは下落した。
市場では「投資マインドが依然として下向きだが、マザーズ銘柄に信用取引で買いを入れていた個人の持ち高解消の動きは一巡しつつある」との見方があった。マザーズ指数は17日に年初来安値を更新し、18日には節目の1000ポイントを下回る場面があった。
売買代金は概算で1150.49億円。騰落数は、値上がり287銘柄、値下がり74銘柄、変わらず15銘柄となった。
個別では、Chatworkがストップ高。FRONTEO、スマレジ、JMDC、キッズウェル・バイオ、ヘリオスなど9銘柄は年初来高値を更新。Enjin、Macbee Planet、i-plug、シック・ホールディングス、rakumoが買われた。
一方、グローバルウェイが一時ストップ安と急落した。AMBITION、G-FACTORY、ネットイヤーグループ、シリコンスタジオ、ビーブレイクシステムズなど18銘柄は年初来安値を更新。フューチャーリンクネットワーク、インティメート・マージャー、くふうカンパニー、ロコガイド、ユナイテッドが売られた。
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