東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比40.12ポイント高い1227.28となり、2018年3月以来2年半ぶりの高値を付けた。
終日買い優勢の展開が続いた。米ハイテク株を中心に海外株が値上がりし、個人投資家のマインドが上向いた。また、引き続き菅新政権への期待も個人投資家の物色意欲を刺激したようだ。新興株中心のマザーズ指数は日経平均などと比べると9月末の配当落ちの影響が小さかった。
メルカリやBASEなど電子商取引(EC)関連銘柄に加えて、「NTTによるドコモ完全子会社化」報道を背景に通信インフラを手掛けるJTOWERに買いが集まり、指数を押し上げた。
売買代金は概算で1908.95億円。騰落数は、値上がり252銘柄、値下がり58銘柄、変わらず7銘柄となった。
29日に東証マザーズ市場に上場したヘッドウォは買い気配のまま取引を終えた。気配値を公募・売り出し価格(公開価格、2400円)の2.3倍にあたる5520円に切り上げた。
28日に東証マザーズ市場に上場したrakumoは上場2日目のきょう売買が成立し、9時55分に付けた初値である3800円を下回って取引を終えた。終値は初値比100円(2.6%)安の3700円だった。
市場では「24日以降に新規株式公開(IPO)した銘柄はいずれも公開価格を上回る初値を付けており、資金的な余裕の生まれた投資家の買いが新興市場の幅広い銘柄に波及し、指数の上昇につながっている」との声が聞かれた。
個別では、JTOWER、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、ログリーがストップ高。Aiming、Mマートは一時ストップ高と値を飛ばした。ケアネット、トライステージ、総医研ホールディングス、SREホールディングス、アズームなど16銘柄は年初来高値を更新。スペースマーケット、cotta、ライトアップ、EduLab、Chatworkが買われた。
一方、I-ne、海帆、フェイスネットワーク、トヨクモ、ピースリーが売られた。
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