新興市場が復調の動きとなっていきそうだ。マザーズ指数は18日に1000ポイント割れとなったものの、その後は下値買いが先行する展開が増えてきている。
マザーズ指数は17日に1009ポイントの年初来安値を形成しており、翌18日は前場に993ポイントの安値を付けた。ただ、売り先行で始まった後はアク抜け感が出たのか、大引けには大幅高となっていた。その後は東京株式市場全般が軟調な推移となる中でマザーズのみが力強い値動きとなるケースが目立ってきている。
マザーズ上場銘柄は株価指標などが割高な銘柄が多く、大きな調整を経ても割安感が台頭しにくい。一方で短期的な売り需要が一巡してしまえば、理由もなく鋭角的な戻りを演じるケースがある。今回も売り需要の一巡が大きなきっかけ。世界的なバリュー株人気の一巡から、相対的にグロース株への注目が高まっていることもあるが、これも底打ち反転の背景というよりは、来週以降の支援材料の一つとしてみていた方が良さそう。どちらにしろ、「鋭角的な戻り」がいつ始まってもおかしくないタイミングとなっている。
主力銘柄では。メルカリも含め、指標株としてマークしておきたい。好実態のプレミアアンチエイジング(Pアンチエイ)JTOWERの復調、また軟地合いでもトレンドを崩さなかったJMDC、スマレジのような銘柄への投資家の関心も高まりそうだ。
ただ、3週間ぶりのIPO(新規上場)となった20日の2社の初値はどちらも市場予想を大きく下回るものだった。アクティブな個人投資家のマインド回復にはもう少し時間がかかるとの見方もある。
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