今週のマザーズ指数は3勝2敗。5日線を支えに着実な上昇基調を続けている。5月前半にすさまじい勢いで売られたことで当面の売り需要が消化され、地合いの落ち着きとともに株価が浮上。この2週間、特段買い需要が増加している印象はなく、需給バランス調整の一環とみられる。
マザーズ指数は修復相場を続け、週末には25日移動平均線を奪回。来週も堅調な地合いは継続しそうだが、1200ポイント近辺に近づいていくと戻り売り圧力も徐々に強まっていきそう。主力株の値動きは堅調だが、ここからはリバウンド的な修復相場より、成長性や足元の好業績、テーマ性など実態を評価した銘柄選別が必要となっていきそうだ。
主力級銘柄が復調の動きで指数をけん引したほか、テーマ性の強い銘柄に力強い買いが入っている。来週はこういった値動きに注目。
また、来週はゴールデンウイーク後のIPO(新規上場)マーケットが再開する。
6月は上場審査の遅れなど特殊要因を背景に上場銘柄数が大きく増加しており、これからはブックビルディングラッシュも始まる。IPOへの投資家の関心が高まっていく一方、既存市場にとっては需給悪化の懸念が浮上する可能性もあるだろう。
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