マザーズ市場展望

マザーズ市場が崩れている。22日に大幅安して25日移動平均線を割り込んだ。正確には前日21日の後場からマザーズは急失速。コロナ渦の中で東証1部市場を上回るパフォーマンスを続けてきたが、ここにきて一気に状況が変わった。ここまで続いてきたマザーズ・ラリーが終わってしまうのか、来週は正念場となりそうだ。
 
急落の起点となったバイオ株の急落によって信用取引の成績が悪化した一部の投資家が、追い証回避のための投げ売りを出したことが新興市場急落のきっかけになったとみられている。
8月以降、他の指数を大きく上回るパフォーマンスを残してきただけに、このタイミングで利益確定を急いだ向きも多いようだ。
売りが売りを呼ぶ格好で需給が悪化した。象徴的に買い上げられてきたマザーズの主力級銘柄には買い一巡感が台頭していたものも多かった。
 
来週は急落後の修復相場が期待される。上昇が長期化していた銘柄には売りが続く可能性もあるが、信用需給のバランスが崩れたことによる、いわば技術的な下落であり、Eコマース(電子商取引)関連やAI(人工知能)関連、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連などの銘柄の上昇理由となっていた成長期待がはく落したわけではない。
急激な下落だけに、短期的な売り需要が一巡すれば簡単に戻る可能性もあるだろう。
 

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