物色は盛り上がっているが、マザーズ指数は下値模索となっている。
寄与度上位のサンバイオが連続ストップ安を交えて急落。大日本住友製薬との契約解消などを発表し、前週末に4145円だった株価は今週末には2400円台まで下落した。
マザーズ指数も大きな影響を受けているが、1月に慢性期脳梗塞(こうそく)プログラムの臨床試験で主要評価項目を達成できなかったことが明らかになって暴落した際の、いわゆる「サンバイオ・ショック」時に比べれば、全般相場への影響は限定的。その他の銘柄への影響もほぼなく、サンバイオ株への短期売りが今週までにほぼ一巡したことを考慮すると、来週は指数の反騰が期待できるだろう。
新興市場はIPO(新規上場)銘柄、直近IPO銘柄への資金流入で盛り上がっている。
物色のメーンはまだ指数に算入されていない直近IPO銘柄。初値が大幅上昇して過熱感が高まっている銘柄にも果敢な買いが入り続けている。年末相場で一勝負と考える投資家にとって魅力的な値動きとなっている。来週も投資妙味はここにありそうだ。
機関投資家などが休暇に入り東京市場全般の値動きが乏しくなり、値動きを求める資金が新興市場に集まる時期。マザーズ市場は日経平均株価の上値追いに対して出遅れ続けてきただけに、年末年始の相場における上昇余地は大きそうだ。
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