ファンドの損失問題に米株式市場がどう反応するか

 
週明けの日経平均株価は3日続伸。終値は前週末比207円高の2万9384円で、今月19日以来の水準まで回復してきた。
前週末の米株高や1ドル=109円台後半まで進んだ円安を好感して寄り付きから300円を超える上昇となった。
3月決算銘柄の権利付き最終売買日とあって権利取りを狙った買いも入っていた。
一方、後場途中から米投資会社の取引に関した金融機関の損失拡大の情報が不安を呼び上げ幅を急速に縮める場面があった。野村HDがリリースを材料に派手に売られており、金融機関に対する警戒感が浮上してきたことは気になる材料。株高が収益拡大につながるとの期待から、野村HDの株価は先週末の26日に昨年来高値を更新していた。きょうは同銘柄が下げ止まらない中で証券株が軒並み売られており、影響が長引くようだと全体市場の重荷にもなり得る。明日以降の取引にも影を落としそうな雰囲気だ。
 
米メディア株などの運用に失敗したとの観測がある。NYダウ先物は軟調に推移しており、同ファンドの損失問題に米株式市場がどう反応するかが関心を集めている。
また、明日は日経平均の配当権利落ちが180円前後あり、その分だけ値を下げてスタートすることになる。この権利落ちを埋めることができるかが注目される。

 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
30324.60  ボリンジャー:+2σ(13週)
29921.09  新値三本足陽転値
29876.13  ボリンジャー:+1σ(25日)
29668.90  ボリンジャー:+1σ(13週)
29469.11  均衡表雲上限(日足)
29432.03  均衡表転換線(日足)
29396.79  均衡表基準線(日足)
 
29384.52  ★日経平均株価29日終値
 
29384.09  25日移動平均線
29358.00  ボリンジャー:+1σ(26週)
29181.80  均衡表転換線(週足)
29013.20  13週移動平均線
28977.78  6日移動平均線
28892.05  ボリンジャー:-1σ(25日)
28520.80  均衡表雲下限(日足)
28490.66  75日移動平均線
28400.02  ボリンジャー:-2σ(25日)
28357.51  ボリンジャー:-1σ(13週)
27907.98  ボリンジャー:-3σ(25日)
27701.81  ボリンジャー:-2σ(13週)
27186.42  26週移動平均線
27046.11  ボリンジャー:-3σ(13週)
26831.50  均衡表基準線(週足)
25355.21  200日移動平均線
 
終値は下向きから上向きに転じた5日線を上回り、25日線付近で終了し、3月24日ザラ場を底とする値戻し継続を示唆した。ただ、パラボリックは売りサイン点灯を継続。ローソク足は上ヒゲを伴う陰線を引いたほか、25日線が下降を続けて短期的な売り圧力の根強さも窺わせた。
 
 

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