NY株式市場は反落。
NYダウは100ドル超の下落。
S&P500は10ポイント超の下落。
7週間ぶりの大幅な下落率となった。
背景は債券利回りの上昇。
9月の耐久財受注統計でコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月比1.3%増。
市場予想の0.5%増を上回った。
9月の新築1戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比で予想に反して18.9%増加。
66.7万戸と2007年10月以来約10年ぶりの高水準。
これを受けて10年国債利回りは2.475%と7ヶ月ぶりの水準まで上昇した。
金利上昇を嫌気しての株安となった。
また決算発表が軟調だったATTやボーイング、半導体のAMDなどが株価の足を引っ張った格好。
もっともトランプ大統領はフォックス・ビジネスとのインタビューでコメント。
「次期FRB議長人事について、イエレン議長の続投も依然検討している」。
これを受けで米国債利回りは低下し株価は80ドルほど下げ幅を縮小した。
「イエレン議長がまだ検討対象として残っていることに市場は安堵したかも知れない」という見方もある。
景気の好調は認めるが、金利の上昇は認めがたいという二律背反はややこしい。
一方為替市場では耐久財受注や新築住宅販売は響かずドルは下落した。
ドル円は一時114.245円と7月11日以来の高値をつけたがその後は113.70円水準
26日のECB理事会を控えユーロ・ドルは小動き。
続伸記録が「16」で途絶えた水曜日。
後場高の動きは見られず、14時すぎから下落が加速。
3ケタの上昇の21900円台から3ケタの下落21600円台まであった。
結局は21700円台で前日比下落幅は「97円」という微妙は数値。
「1961年も14連騰後に陰線一本入れてガス抜きして再上昇した」なんて声もある。
「初押しは買い」との相場格言を持ち出す向きもあった。
売買代金3兆3155億円は今年2番めの多さ。
前場の上昇もあり新高値銘柄は305と多かった。
「押しを待ち望んだ投資家は日経平均の反落を喜ぶ投資家心理」。
この奇妙な解釈もあながち不自然ではなかろう。
20日時点の裁定買い残は2週連続で増加。
前週比2949億円増の2兆6978億円。
2016年1月以来の水準まで結局は積み上がったから間違いなく16連騰の主役だった。
裁定売り残は2週連続で減少。
前週比べ73億円減の2667億円。
金利の復活が裁定取引を増加させ株価をけん引する構図となっている。
NY株式の下落から225先物大証夜間取引終値は日中比60円安の21700円。
昨日の現物終値水準だから方向感は薄い。
25日線(20860円)からの乖離はプラス4.1%(前日プラス4.8%)。
騰落レシオは116.78%。
サイコロは11勝1敗で91.7%まで低下した。
一方空売り比率は39.9%(前日37.7%)と40%まであと一歩の水準まで増加。
「10月の日経平均は5日線(21623円)がサポート」という声も聞こえてくる。
200日線(19680円)からの乖離はプラス10.30%でまだ元気のある水準だ。
ボリンジャーのプラス2σ水準(21871円)に昨日は阻まれただけと考えれば十分反発期待もできよう。
投信の解約売りや短期筋の先物ウリでへこたれるほど軟な相場ではなかろう。
GPIFの7~9月期の運用実績は4.6兆円超。
5四半期連続のプラスとなった。
10月はすでに3兆円超の運用益。
2017年度は13兆円の運用益になる見通し。
株式割合を14年10月に倍増しておいてよかったという数字だ。
因みに前期は8兆円超の運用益だった。
一方で・・・。
地銀の収益は一段と悪化の報。
背景は利ざやの縮小による本業の伸び悩みと赤字化。
「非金利収益構造へのビジネスモデル転換が必要」などという指摘もある。
どうもこの流れは特金・ファントラなどの伝統的稼ぐの復活に向かうような気がしてならない。
昨日のストボのメルマガ。
ギシ氏の「スタッフボイス|放送後記」は「ババ抜きの心境」。
わかってくれた感じ。
↓
子供の頃にやった懐かしい遊び、ハンカチ落としやババ抜きを息子がやるように
なった。どれも極度に緊張して興奮したけれど、今思えば「その1人」になって
しまう事が怖くて緊張感を生んでいたのだなと納得する。
株価の上げ下げは、様々な要因があって、その理由が「たった1つだけ」という
事はないだろうし、ましてや「特定の人が番組に出ていると下がる」なんていう
アノマリーと言うかジンクスも、あるはずがないと思っている。
それでも、上がり続けていたのに「記録が中断しました」と伝える日に当たって
しまうのは、気の毒だなと思ってしまう。
今日のこの日が来るまで、キャスターの皆さんはババ抜きをしている時の心境に
近かったのだろうなと、カメラの後ろから見ていて思った。
NYダウは112ドル安の23329ドルと反落。
NASDAQは34ポイント安の6563ポイント。
S&P500は11ポイント安の2557ポイント。
ダウ輸送株指数は161ポイント安の9790ポイント。
3市場の売買高は73億株と増加。
CME円建ては大証比50円安の21710円。
ドル建ては大証比25ポイント安の21735ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比60円安の21700円。
ドル円は113.73円。
10年国債利回りは2.444%。
非公式外資系5社動向は売り760万株、買い1410万株。
金額ベースは47億円の買い越し(2日連続)。
売りは機械・石油・ゴム・空運・薬品セクターなど。
買いは輸送用機器・精密・REIT・自動車セクターなど。
売買交錯はサービス・電機セクターなど。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
第一精工(6640)・・・動兆
第一精工に注目する。
同社はコネクター大手。
導電性の高い細線同軸コネクターに強み。
ワイヤレス通信用にRF同軸、ノートPC用に細線同軸が絶好調。
車載用自社ブランド品、半導体封止装置は拡大基調。
業績は好調。
世界初の静電容量方式トルクセンサ「エストルク」は安川電の産業用ロボットに採用。
目標は「ダントツ商品」。
新マレーシア工場は南アジアの生産拠点として拡張。
久々に「みいつけた」の予感。
(兜町カタリスト櫻井)
