ドルは111円台半ばを回復し、底固さを確認

[概況]

東京時間に当日安値110.890円まで下げたドルは直ぐに買い戻されて111円を回復し、終盤にはそれまでの高値を上抜いた。
そして米国債利回りの上昇と共にドル買いも進み、欧州株式市場が上昇で始まると序盤に当日高値111.550円まで上昇したが、其の後は株価の下げにドルも上値を抑えられた。
 
しかしNY市場に入り発表された7月建設支出は予想を下回る一方、8月ISM製造業景況指数は予想を大幅に上回り、2004年5月以来の高水準となった為に再びドルは買われて111円半ばを回復した。
 
しかし米中貿易摩擦を警戒してNY株式市場が売られた為にドルの上値も重くなり、111円半ばを挟んだ揉み合いのあと、最後は前日比+37.5銭高の111.475円と111円半ば付近で引けた。ユーロやポンドも買われたが、米中貿易摩擦を警戒したリスク回避の動きに資源国や新興国通貨は値下がりして引けた。相変わらず米経済は好調でドルの下値は堅いが、米中貿易摩擦を警戒して上値も重く、週末まではこんな感じが続きそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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