[概況]
FOMCや週末の雇用統計、或いは関税措置適用期限を前にドルは東京時間にあっさりと111円を付けてしまったが大台は維持出来ず、欧州市場朝方には当日安値110.590円まで反落した。
其の後は揉み合いとなり、NY市場で発表された米経済指標は5月建設支出が予想を下回り、6月ISM製造業景気指数が予想を上回るなどマチマチで市場には影響薄だったが、NY株式市場が下落して始まるとドルも上値を抑えられた。
しかし株価が序盤以降下げ幅を縮小するとドルも買い戻されて、中盤に欧米市場高値110.945円まで反発し、最後も前週末比+15銭高の110.860円と小幅続伸で引けた。
またユーロはNY市場序盤に昨日安値128.420円まで下げたが、終盤にメルケル独首相と内相が移民対策を巡り合意に達したと報道されて買い戻され、129円を回復したあと最後は、-22.5銭の129.045円と値下がりして引けた。
米国の景気拡大に対する期待は強く、ドルは買いだと見ているが貿易摩擦への警戒も強く上昇はゆっくりではないか。
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