[概況]
NY市場に入り発表されたMBA住宅ローン申請指数は前週比プラスで、其の後発表された2月生産者物価指数は予想を下回ったが1月耐久財受注は予想を上回り、ドルはNY市場朝方に当日高値111.470円まで上昇した。
しかし直ぐに売られ、NY株式市場が上昇で始まる中を揉み合いとなったが、終盤にトランプ大統領が米連邦航空局(FAA)は墜落したボーイング機と同型機の運行停止を命令すると述べた事を受けて株価が下げるとドルも売られて当日安値111.000円まで急落した。しかし其の後株価が上昇に転じるとドルも買い戻されて、最後は前日比-13.5銭の111.185円と111円を維持して引けた。
またこの日は英下院が「合意無きEU離脱」を否決した為に採決後ポンドは大きく買われ、前日比+2.81円高と大幅上昇して引けた。米インフレ指標は予想を下回る一方で、他の指標は予想を上回るなど米経済は好調でNY株式市場は上昇し、ドルの下値は堅い事が示されたと見られる。引き続きドルは揉み合い継続か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
