ドルが揉み合いの中でユーロ買いが進む

[概況]

特段の買い材料が無い中で、ユーロは欧州市場序盤に当日高値131.400円まで上昇し、NY市場で発表された7月ADP雇用者数は予想を下回ったが、前回分が大きく上方修正された事などに発表後ドルは111円丁度まで上昇した。

しかし週間石油在庫統計が発表されると原油価格は値下がりして米国債利回りは低下し、ドルはNY市場中盤に110.280円まで値下りした。

其の後はNY株式市場の上昇にドルも買われて値を戻し、最後は前日比+35.5銭高の110.750円と110円台後半で引け、ユーロは対ドルでは2015年1月6日以来の1.19ドル台を付け、対ユーロでは2016年2月5日以来の131円台に乗せる上昇となった(終値は+99.5銭高の131.275円)。

ダウが6営業日連続で史上最高値を更新する株価の上昇もあって、ドルは下値では買われるが上値も重い状況が続いている。

米国の利上げ見通しがほぼ織り込まれているのに対し、これから緩和縮小→利上げへと向かう可能性の高いユーロは買われ易くなっており、ユーロ買いの流れはしばらく続きそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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