[概況]
26日の外国為替市場は、ユーロ円が欧州時間に入り売られている。
はっきりした材料は出ていないため、ECBによる追加緩和観測の高まりが背景にあるかもしれない。
値動きを見ると、東京時間では118.00円を挟み小動きだったが、欧州時間に入ると売りが優勢で安値を117.630円としている。
さて、この後はECBのドラギ総裁の講演に注目したい。
というのも、先日の議会証言で同総裁から追加緩和を示唆する内容の発言が伝わっており、本日の講演でも同じ趣旨の内容が伝わればユーロが売られる可能性が高いからだ。
なお、ECBの緩和策については前回の理事会で複数の当局者から行き過ぎた措置だなどの批判の声が聞かれ、さらに昨日は追加緩和に反対したラウテンシュレガーECB理事の辞任が伝わっている。
本日の講演では、このような批判にどのような考えが示されるかも注目か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
