​​​​​​​トルコリラ円が下落。

[概況]

1日の外国為替市場は、全体的にリスク選好姿勢が優勢だった。理由は米中の通商協議が順調に進んでいるという報道と、先週末に発表された中国のPMI製造業が挙げられる。中国PMIは予想49.6のところ結果が50.5と、同国の景気減速懸念を後退させる内容だった。
 
これを受け本日の外国為替市場はリスク選好姿勢が優勢となるが、なかでも中国と貿易関係の深い豪ドルの買いが目立ち、豪ドル円は高値を79.225円まで伸ばす活況ぶりだった。ところが、このようなリスク選好のなか、下落した通貨ペアがあった。トルコリラ円である。下落の理由は31日に実施されたトルコの統一地方選だろう。
というのも、トルコ地方選はエルドアン大統領の率いる与党が苦戦を強いられてしまい、首都アンカラをはじめとする主要都市で敗北するなど、同国の政情不安を台頭させる結果だったからだ。このことを嫌気し、トルコリラ円は本日の安値19.24円まで下落幅を広げた。
 
さて、欧州時間序盤におけるトルコリラ円は19.60円近辺と、安値からは買い戻されてはいる。ただ、今回の選挙でトルコの国内情勢を不安視する見方が強まるようであれば、トルコリラ円は再び下値を試す展開が予想される。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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