[概況]
9日東京時間の外国為替市場は、トルコリラ円が大幅下落する展開となった。
トルコリラ円は20.93円にて取引が開始となったものの、じりじりと下値を削り一時20.33円まで下落し、8月6日安値である20.18円に目前まで迫る場面があった。
現在も同様の価格帯で推移しており、軟調な展開が継続している。
この値動きについて一部の市場関係者からは、米当局者が匿名を条件に語ったところによると、訪米団は米国人牧師釈放を約束することを拒んだと発言、このことがトルコに対しての信頼を揺るがす事態となっているようだ。
市場では、同国長期債券利回りが急上昇し一時20%を超えたほか、トルコリラは過去最低水準まで下落し続けている。
一部では、国際通貨基金(IMF)からの支援や資本統制観測が出るなどしており、そのことも投資家心理を冷やす一因となっているようだが、同国政府や同国の中央銀行は沈黙を貫いており、対応の行方が注目されている。
この後の時間については、日米貿易協議の行方が注目される。
日本とEUでは無難な協議となったが、米国とは摩擦が懸念されており関係者の発言などには特に注意を払っておきたい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
