[概況]
23日東京時間の外国為替市場は、軒並み軟調な展開となっている。
米ドル円は午前中に一時110.740円まで本営業日の安値を更新したほか、ユーロ円も米ドル円と同様の値動きとなり一時129.855円まで下押しする場面があった。
この値動きについて一部の市場関係者からは、先週末にトランプ米大統領が米国の長期金利上昇や米ドル高について懸念を示したことが蒸し返されているほか、30日と31日の両日に渡って開催が予定されている7月日銀金融政策決定会合について、これまでの量的緩和政策で累積してきた副作用について軽減する方策を検討する可能性があると一部報道が流れたことなどから、本邦の長期金利が急上昇したため日米金利差が縮小し、円が買われたようだとの声が聞かれている。
ちなみに、日銀は金融緩和の一環で実施している国債購入について、あらかじめ指定した利回り(債券価格)で無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施すると発表、発動は2月2日以来だった。
このあとの時間については、本日は23:00に6月米中古住宅販売件数(予想:548万件 前回:543万件)などの発表が控えており注目されている。
米中古住宅販売件数は、前回と同水準の市場予想となっており、大幅なかい離がなければ値動きは限定的だろうといった声もあった。
[提供:カネツFX証券株式会社]
