[概況]
12日、東京外国為替市場の米ドル円は一時103.070円まで下落し軟調な展開となった。トランプ米大統領は記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大の対策として英国を除く、欧州からの渡航を30日間禁止や、米中小企業に対して低利融資など資金操り支援の取り組みなどを表明した。ただ、期待されていた給与税の免除などの詳細については明らかとならなかったことや欧州からの渡航が禁止されたことにより、経済への影響が懸念され米ドル円は売りが優勢となった。
現在、欧州時間に入り米ドル円は103.880円付近で推移しており、本日の安値からはやや反発している。テクニカル的には米ドル円は引き続き一目均衡表の転換線(104.880円)付近がレジスタンスとして意識される可能性が考えられそうか。また、このあとはECB理事会などが行われる予定となっており、ユーロの値動きにも注目か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
