トランプ発言にドルは乱高下を繰り返す

[概況]

トランプ大統領の発言を受けて東京時間に前日安値を下抜いたドルは110円を回復したが、欧州株式市場が下落して始まると再び売られてそれまでの安値を下抜き、ユーロは序盤に当日安値122.495円まで下落した。
 
其の後一旦は買い戻されたが、NY市場で発表された3月貿易収支は予想より赤字幅が減少したものの、新規失業保険申請件数は予想より増加し、4月生産者物価指数も予想を下回るとドルは再び売りが優勢となった。そしてNY株式市場が大幅下落して始まるとドルは更に売られ、NY市場序盤過ぎに当日安値109.460円まで値下がりした。
 
しかし其の後トランプ大統領が「米中合意に素晴らしい代替案がある。習金平主席から書簡を受け取った」などと述べた事が伝わって株価は買い戻され、ドルも上昇に転じた。そして中盤に109.915円まで反発したが110円には届かず、最後は前日比-31銭の109.785円と110円を割れて引けた。
株価下落とリスク回避の円買いに南アランド(±0)以外の主要通貨も値下がりして引けた。米中貿易協議への警戒は強く、結果が出るまでは様子見が無難ではないか。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次