デフレ脱却鳥貴族

「デフレ脱却鳥貴族」
 
なんとか落ち着いて反発した東京市場。
とはいえ、先週まで6週続落(下落幅は666円)。
7月第2週以降日銀はETFを約1兆円買っているから下落幅は軽微なのだろう。
もしも7週続落となるとアベノミクススタート以来最長記録となる。
ちなみに前回の6週続落は2014年1月1週~2月2週まで。
3年7ヶ月ぶりの6週連続だ。
先週末の終値は19452円。
微妙な位置。
というのは2016年終値は19114円。
2015年終値は19033円。
2016年高値が19494円。
ちなみに200日線が19321円でサポートしている構図。
結構重要なポイントにいることは間違いない。
「下抜ければ下、ここでとどまれば上」。
そう考えれば単純な図式でもある。
 
残念ながら下支えは日銀のETF買い。
孤立無援でも戦ってくれる強い存在だ。
昨年の動きは8月3522億円の買い。
9月8063億円の買い、10月2828億円、11月3531億円。
8月9月傾斜型の買いという相場観があるのかどうか。
今年も8月は6000億円近い。
年6兆円ならば月間予算は5000億円。
結構やる気はある気配。
 
時々言っている月ごとのアノマリー。
★3月上昇→5月下落、3月下落→5月上昇(3月と5月は逆相関)
★4月下落→8月上昇、4月上昇→8月下落(4月と8月は逆相関)。
★9月下落→10月下落、9月上昇→10月上昇(9月と10月は正相関)。
★7月上昇→12月上昇、7月下落→10月下落(7月と12月は正相関)。
★10月上昇→翌年2月上昇、10月下落→翌年2月下落(10月と翌年2月は正相関)
 
今年に当てはめれば・・・。
3月下落→5月上昇。
4月上昇→8月下落。
今のところこの動きはしている。
この先は7月下落→10月下落が控えている。
もしそうなると10月下落→翌年2月下落。
あまりよくないリズムではある。
 
話題になっていたのは鳥貴族の28年ぶりのメニュー全品値上げ。
280円→全品298円。
人件費と野菜価格上昇が背景だという。
些細と見るか大変と見るかは微妙だが、値上げに変わりはない。
1989年以来守ってきた280円均一。
つまりバブルの絶頂から値段が上がっていなかったのは株価も一緒だろう。
バブル崩壊後のデフレ政策で日本は物の価格が上昇しないことに慣れてしまった。
いわゆるゆとり世代には「値上げ」なんで言葉は辞書にないかも知れない。
それでもようやく「値上げ」が実現する。
これはデフレ脱却の第一歩かも知れない。
モノの値段が今日より明日のほうが高いならば人は消費を始める。
この連鎖が目先は明るい明日につながる筈。
株価だってその動きを先取りする筈。
悪くはないシナリオだ。

(櫻井)。

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