NY株式市場はマチマチの動き。
NYダウとS&P500は続伸。
NASDAQは反落した。
もっとも3指数ともザラバの史上最高値は更新。
FOMCは金利据え置きで通過。
「ハリケーン被害にもかかわらず経済活動は堅調なペースで拡大。
労働市場も力強さを増している」との見解。
12月利上げの可能性は大きいと解釈された。
「FRBが経済についてかなり前向きなコメントをした」と解釈され市場の自信を後押し」という見方だ。
ISM製造業景気指数は58.7で着地。
13年半ぶりの高水準となった前月の60.8から低下。
予想の59.5も下回った。
前月の押し上げ要因となったハリケーン被害による供給阻害が薄れたことが背景とされる。
ただ「米国の製造業部門は引き続き力強さを増している」と解釈された。
イエレンFRB議長の後任人事はパウエルFRB理事が最有力候補。
次の焦点は週末の雇用統計だ。
ゴールドマン・サックスは非農業部門雇用者数は34万人増と予想。
従来予想の32.5万人増から上方修正。
民間部門雇用者数が23.5万人増と7カ月ぶりの大幅なプラスとなった10月のADP全米雇用報告。
そしてISM製造業景気指数を反映したとされる。
10年債利回りは2.37%と低下。
ドルは対円で約3カ月半ぶりの高値水準に上昇した。
月の初日は17ヶ月連続高だけでなく、日経平均は408円高と5月8日以来の大幅上昇。
東京エレクトロンが17年ぶりで上場来最高値を更新。
ソニーが9年10カ月ぶりで時価総額6兆円回復(任天堂を上回り東証1部で第12位)。
「ハイテクセクターの好業績が日経平均の上昇を誘発。
先物の大幅高につながった」との解釈だ。
「先物の売り方への追い証が発生し始めており堪らなくなっての買い戻し。
それがまた先物高を促すという売り方にとっての悪循環」という見方もある。
「安倍第4次内閣の発足へのご祝儀」なんて声も聞こえないではない。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1248、値下がり704銘柄。
意外と値上がり銘柄数が少ないがそれでも新高値は389銘柄だから立派。
1996年のバブル崩壊後戻り高値22666円(6月24日)にあと240円まで迫った。
「機関投資家は持たざるリスクを意識せざるを得ない」という見方だ。
10月27日時点の裁定買い残は3週連続で増加。
前週比1990億円増の2兆8969億円。
裁定売り残は3週ぶりの増加。
前週比302億円増の2970億円だった。
裁定買い残はこのところ3.5兆円までは許容範囲。
過去には6兆円台が限界だった。
25日線(21200円)からの乖離はプラス5.8%ときつくなってきた。
でも騰落レシオは125.77%と上げてきていない。
空売り比率は38.0%まで低下した(前日39.7%)。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲15.297%。
10月10日の▲15.667%に接近。
買い方は▲1.437%(前日▲1.707%)。
10月30日の▲1.515%を下回ってきた。
買い方圧倒的有利の状況だ。
Quick調査の信用評価損率(10/27現在)も▲8.36%と2週ぶりに改善した。
日経平均のPERは15.24倍。
EPSは1477円と大幅増加(前日1444円)しており株高材料だ。
4~9月期日決算企業の35%が決算を通過。
上半期の純利益は44.4%増。通期では19.7%と2割増益の見通し。
225先物大証夜間取引終値は日中比80円高の22510円。
「11月の3連休明けは高い」のアノマリー通りなら3連休前は堅調だろう。
200線(19748円〉からの乖離はプラス13,53%。
上昇佳境のレベルでもある。
ボリンジャーの上減22419円が昨日の蓋。
プラス3σは23039円とこれは高い場所。
まずは22666円奪還、そしてバブル崩壊以降の半値戻り(22900円水準)にチャレンジだ。
どんな状況でも隣の芝生というのはよく見えるものらしい。
GPIFはESG投資を外国株で始めるという。
国内株だけでなく、外国株も組み入れ総額3兆円の投資方針。
国内3兆円でも良いような気がするがそれでも海の外は輝いて見えるらしい。
お上だけではく状況は個人も一緒。
公募投信の残高は107兆円と3ヶ月連続で過去最高を更新。
株高の影響が大きかったが、それでも個人投資家は利益確定売り優勢。
全体では5100億円の資金流出と2014年11月以来の水準となった。
日本株投資とETFからの資金流出が目立った格好。
一方で海外株投信には14ヶ月連続で資金流入。
青い鳥を見つける努力はしているのだろうが、それは足元にいることには古今東西気がつかないもの。
2兆円規模の政策パッケージを12月上旬にとりまとめ。
補正予算も編成する方向。
「人づくり革命」と「生産性革命」では物足りないらしい。
日経1面の見出し「解はすぐそばにある」は目に入らないのだろうか。
NYダウは57ドル高の23435ドルと続伸。
NASDAQは11ポイント安の6716ポイント。
S&P500は4ポイント高の2579ポイント。
ダウ輸送株指数は25ポイント高の9783ポイント。
3市場の売買高は69億株。
CME円建ては大証比100円高の22530円。
ドル建ては大証比120ポイント高の22550ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比80円高の22510円。
ドル円は114.15円。
10年国債利回りは2.376%。
非公式外資系5社動向は売り1010万株、買い470万株。
金額ベースは12億円の売り越し(5日連続)。
売りは保険・機械・精密セクターなど。
買いはその他金融・サービス・REITセクターなど。
売買交錯は電機・陸運セクターなど。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
フジシール(7864)・・・動兆。
フジシールに注目する。
同社は熱収縮性ラベル市場シェア5割強の専業トップ。
ソフトパウチなど新製品も拡大基調。
業績は好調。
ESG関連でもある
(兜町カタリスト櫻井)
