14日のNYダウ工業株30種平均が5日続伸した。
終値は前日比45ドル30セント高の2万2203ドル48セントと、3日続けて過去最高値を更新した。
8月消費者物価指数が前月比で上昇したほか、週間新規失業保険申請件数が予想外に減少したことで年内の追加利上げ観測が高まり、売りが先行した。ダウは最高値を更新したものの、北朝鮮のミサイル発射の兆候が浮上し、地政学リスクへの警戒感から上値の重い展開となった。
原油先物相場が続伸し、指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物が節目の1バレル50ドルを上回る場面があった。13日に国際エネルギー機関(IEA)が原油需要見通しを引き上げたことなどから、需給改善期待が強まった。
業績改善期待からエクソンモービルなどの石油株が買われ、素材株全般にも買いが波及した。
原油高が素材株の買いを誘ったほか、個別に買い材料が出た航空機のボーイングなどがダウ平均を押し上げた。ただ前日まで主要3指数が連日で最高値を更新したため利益確定目的の売りが出やすく、買いの勢いは鈍かった。
朝方に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.4%上昇と、市場予想以上に伸びた。米利上げ観測が強まったことで米金利が上昇し、金融株の買いを誘う場面があった。
S&P500種株価指数は下げ、ダウ平均も上値が重くなる場面があった。北朝鮮がミサイルを発射する兆候を見せていると伝わったことなどが嫌気された。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落した。終値は同31.104ポイント安の6429.084だった。12日に新型「iPhone(アイフォーン)」を発表したアップルの下げが続くなど、ハイテク株には利益確定売りが目立った。
セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方でメディアや保険が下落した。
個別では、大統領専用機「エアフォースワン」の次期モデルを受注したと発表した航空機のボーイング(BA)が上昇。
複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、最高財務責任者(CFO)が航空機器のロックウェル・コリンズ(COL)の買収で懸念される財務懸念を払拭したほか、来年度の利益成長への注力に言及し、堅調推移となった。
がん免疫薬の投与技術を持つバイオ製薬ハロザイム・セラピューティクスとライセンス契約を結んだと発表した。ハロザイムは21%あまり急伸した。
一方で、建設サービス会社のウィリアム・ライオン・ホームズ(WLH)はジョン・ポールソン氏率いるファンドによる保有株売却が明らかとなり、下落した。
食品小売のクローガー(KR)は、10月から新たにレストラン事業を開始する計画を明らかにしたものの、軟調推移。信用情報のエクイファクスの下げが続いた。前週にハッカーに攻撃されて個人情報が流出したことが明らかになったが、訴訟費用など業績への影響を懸念した売りが続いた。
NYダウ工業株30種(ドル)
22,203.48+45.30
S&P500種
2,495.62 -2.75
ナスダック6,429.084-31.104
NY原油(ドル/バレル) 49.73-0.16
円・ドル110.01 – 110.02 -0.39
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅安だった。12月物は前日比10円安の1万9735円で終え、大阪取引所の終値を45円上回った。円相場の下げ渋りが重荷だった。
米ダウ工業株30種平均は3日連続で過去最高値を更新したが、利益確定の売りに押される場面も目立った。日経平均先物の上値も重かった。12月物高値は1万9775円、安値は1万9655円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
19735 ( +45 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
19765 ( +75 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7295.39(-84.31)
FTSE100種総合株価指数は3日続落した。前日終値に比べ84.31ポイント安の7295.39で引けた。鉱業株の下げが指数を押し下げ、構成銘柄の9割近くが下落した。
英中銀が数カ月以内の利上げの可能性を示したことをきっかけに売り圧力が強まった。
銅価格の下落を背景に、鉱業関連株が軒並み売られた。リオ・ティントとBHPビリトン、資源商社のグレンコアの下げが目立った。ブリティッシュ・アメリカン・タバコなどたばこ株とシャイアーなど医薬品株の下げも指数下落に影響した。
スーパーマーケットのWMモリソン・スーパーマーケッツは5%超下落した。この日発表した上期決算で利益は増加したものの、売り上げの伸びが鈍化したことが嫌気された。
半面、衣料小売りのネクストは13%急上昇した。売上高と利益の通期見通しを引き上げたことが好感された。自動車部品のGKNと小売りのマークス・アンド・スペンサー(M&S)の上げも目立った。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12540.45(-13.12)
ドイツ株式指数(DAX)は8営業日ぶりに反落した。終値は前日比13.12ポイント安の12540.45だった。
ドイツ取引所と電力のRWE、航空のルフトハンザが売られた。
一方で、タイヤのコンチネンタルと保険のアリアンツ、自動車のBMWが買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5225.20(+7.61)
欧州の主要株式市場では、イタリアの株価指数FTSE・MIBの終値が前日に比べて0.22%上昇し22281.14と、2015年12月以来の高値で引けた。
