ダウ4日続伸351ドル高、新変異株への楽観論

27日のNYダウ工業株30種平均は4日続伸し、前営業日の23日に比べ351ドル82セント(1.0%)高の3万6302ドル38セントで終えた。消費の堅調さを示すデータの発表を受けて米経済への楽観が強まり、株買いにつながった。ハイテク株が買われたのも相場を押し上げた
S&P500種株価指数は4日続伸し、前営業日に比べ65.40ポイント(1.4%)高の4791.19で終えた。連日で過去最高値を更新した。
 
オミクロン株感染者の重症化リスクが、デルタ株など他の変異株に比べて低いとする複数の報告が、前週に続き株価を支えた。また、年末で市場参加者が少ないため、上げ幅が増幅された。
マスターカードが26日、決済データを元にまとめた米国の年末商戦(11月1日~12月24日)の売上高は前年同期比8.5%増えた。インフレや新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大で年末商戦の消費は伸び悩むとの見方があった中で消費の強さを確認でき、投資家心理が上向いた。
 
ホームセンターのホーム・デポや小売りのウォルマートが上昇した。ダウ平均の構成銘柄以外では百貨店のメーシーズや高級衣料のラルフローレンなども買われた。
 
米長期金利が低下し、相対的な割高感が薄れたとの見方からハイテク株にも資金が向かった。スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフト、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが高い。
 
一方、乗務員にオミクロン型の感染が広がり、クリスマス休暇に多数の航空便が欠航したデルタ航空など空運株は軒並み下げた。クルーズ船のカーニバルなどレジャー関連株にも売りが出た。
 
ナスダック総合株価指数は4日続伸した。前営業日比217.888ポイント(1.4%)高の1万5871.262で終えた。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体株の上昇が目立った。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数は2.7%高の4039.512と過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
36,302.38+351.82
S&P500種
4,791.19+65.40
ナスダック
15,871.262+217.888
NY金(ドル/トロイオンス)
1,811.70+9.50
NY原油(ドル/バレル)
75.96+2.17
円・ドル
114.88 – 114.89+0.42
 
 


【シカゴ日本株先物概況】

27日のシカゴ日経平均先物は続伸した。3月物は23日比155円高の2万8970円で引け、27日の大取終値を320円上回った。
米マスターカードが26日に年末商戦の好調さを示す調査を発表したため投資家心理が上向き、日経平均先物は米株とともに買い進まれた。
 

シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
28970 ( +320 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
29035 ( +385 )
( )は大阪取引所終値比
 

【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
休場
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15835.25(+78.94)
27日のドイツ株式指数(DAX)は4日続伸した。終値は前日と比べて78.94ポイント(0.50%)高の1万5835.25だった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の影響で欧州の新規感染者は高水準で推移するが、重症化率は低いとのデータが相次いだことから感染拡大への警戒感が後退し、買われた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7140.39(+53.81)
 

 

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