ダウ25ドル高 9日連続で最高値更新 

7日のNYダウ工業株30種平均は10日続伸した。前週末比25ドル61セント高の2万2118ドル42セントと、9日続けて過去最高値を更新した。10日続伸は2月下旬の12日続伸以来の長さとなる。
先週の良好な企業決算や雇用統計を好感して買いが先行した。
ただ、ダウが連日最高値を更新する中で朝方は利益確定の動きが広がったほか、主要経済指標の発表に乏しく上値の重い展開となった。
 
外国為替市場でドル安基調が続き、グローバル企業の収益を支えるとの見方が買いを呼び込んだ。前週末に発表の7月の米雇用統計は米労働市場の回復基調を示したが、賃金上昇は鈍いままだった。このため米利上げペースは緩やかなものにとどまり、株式市場への資金流入が続くとみた買いも入ったようだ。
 
また、セントルイス連銀総裁が政策金利の現行維持を支持したほか、ミネアポリス連銀総裁がバランスシート縮小は金融市場の混乱なく完了するとの見通しを示したことが好感され、ハイテク株を中心に緩やかに上昇した。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比32.208ポイント高の6383.772で終了した。
S&P500種株価指数は続伸し、7月26日以来となる過去最高値を更新した。
 
セクター別では、半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方でエネルギーやメディアが下落した。
 
個別では、高級ホテルのマリオット・インターナショナル(MAR)と中国電子商取引のアリババ(BABA)は旅行サービス事業での提携を発表し、ともに買われた。
航空機部品のロックウェル・コリンズは航空機・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズによる買収観測が出て、大幅高で終えた。増収決算を発表した食肉メーカーのタイソンフーズ(TSN)も上げた。
 
一方、複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)が買収による費用負担を懸念した売りに押された。著名投資家ウォーレン・バフェットが率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが安い。前週末に発表した四半期決算で営業利益が市場予想を下回ったことが嫌気された。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
22,118.42+25.61             
S&P500種
2,480.91+4.08
ナスダック
6,383.772+32.208 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は強含んだ。9月物は前週末比25円高の2万0050円で引け、同日の大取終値を10円上回った。円安と米株高が相場を支えた。
主だった材料に乏しいなか動意薄の展開になり、値動き幅は上下70円と狭い。この日の9月物高値は2万0090円、安値は2万0020円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
20050 ( +10 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
20055 ( +15 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7531.94(+20.23)
FTSE100種総合株価指数は3日続伸した。前週末終値に比べ20.23ポイント高の7531.94で引けた。主力の鉱業株を中心に構成銘柄の6割近くが上昇した。
金属相場の上昇を受けて鉱業株が全面高で引けた。アングロ・アメリカン、資源商社のグレンコア、リオ・ティントなどが高くなり、指数の上げを主導した。
中国・河北省が鉄鋼生産の抑制計画を発表したことをきっかけに需給が引き締まるとの見方から中国の鉄鋼株が急伸した流れが波及した。石油株も上げた。
リーガル・アンド・ゼネラル(L&G)をはじめ保険株も軒並み上げた。
 
半面、ネクストやマークス・アンド・スペンサー(M&S)など小売り株とスーパーマーケット株は売りに押された。利益確定目的の売りでテーマパーク運営のマーリン・エンターテイメンツは下落した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12257.17(-40.55)
ドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前週末比40.55ポイント安の12257.17だった。構成銘柄の約8割が下落した。
透析器大手のフレゼニウス・メディカル・ケアなど医療関連株が安かった。ドイツ銀行も下落。一方、中国鉄鋼株の上昇が波及し、鉄鋼のティッセン・クルップが高かった。ドイツテレコムも上げた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5207.89(+4.45)

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