NYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比201ドル94セント(0.54%)高の3万7468ドル61セントで終えた。
この日発表された米経済指標が労働市場の底堅さを示唆する内容だったため、早期の米利下げ期待が後退した。米長期金利が上昇基調にある中、ダウは売り買いが交錯する方向感の欠いた値動きが続いた。
ただ、半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が堅調な業績見通しを示したことに好感が広がり、アップルが3.3%高、インテルが1.5%高と伸長したことが相場を押し上げた。
ただ、半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が堅調な業績見通しを示したことに好感が広がり、アップルが3.3%高、インテルが1.5%高と伸長したことが相場を押し上げた。
半導体株は全般に買われ、ダウ平均の構成銘柄ではないが画像処理半導体のエヌビディアが上場来高値を更新した。主要ハイテク銘柄で構成するナスダック100株価指数は最高値を更新した。インドの格安航空会社から主力機「737MAX」を計150機受注したと発表した航空機のボーイングも大幅高だった。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比200.026ポイント(1.34%)高の1万5055.648で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズなど全般に高かった。
【債券】
ニューヨーク債券市場で長期債相場は3日続落した。長期金利の指標となる表面利率4.500%の10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は安い)4.14%で終えた。朝発表の週間の新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、労働市場の底堅さを示した。米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退し、債券が売られた。一時は4.15%と23年12月中旬以来の高水準を付けた。
【為替】
ニューヨーク外国為替市場で円相場は1㌦=148円台前半でもみ合いとなっている。
【シカゴ日本株先物概況】
18日のシカゴ日経平均先物は上昇した。3月物は前日比570円高の3万6070円で終えた。この日はハイテク銘柄が主導する形で米株式相場が上昇し、投資家心理が強気に傾いた。外国為替市場での円安・ドル高進行も輸出の採算改善への期待を高め、日経平均先物には買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 3月限 (円建て)
36070 ( +480 )
シカゴ日経225先物 3月限 (ドル建て)
36110 ( +520 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7459.09(+12.80)
18日のFTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比12.80ポイント(0.17%)高の7459.09で終えた。
好決算企業に支えられ、株価は上昇。中国市場向けが好調だった高級ブランド株も株価を押し上げた。英株では旅行・レジャー株が好調に推移。資源株も上昇し、株価を下支えした。
FTSEの構成銘柄では、18日に2023年10〜12月期が前年同期比2ケタの増収になったと公表した賭け屋大手フラッター・エンターテイメントが15.34%高と大幅上昇。同業スポーツ賭博サイトの運営などを手掛けるのエンテインも6.12%高、航空機エンジン大手ロールス・ロイス・ホールディングスは3.34%高と続いた。小売大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールが3.35%安、自動車保険のアドミラル・グループが2.34%安。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 16567.35(+135.66)
18日のドイツ株価指数(DAX)は4営業日ぶりに反発し、前日比135.66ポイント(0.82%)高の1万6567.35で終えた。欧米の主要な中央銀行による早期利下げ観測の後退が重荷となって前日までに相場水準が切り下がっていたため、目先の自律反発を見込んだ買いが入った。
個別では、半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が18日に好調な業績見通しを公表したのを支えに、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが4.81%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.44%高、防衛大手ラインメタルが2.58%高と買われた半面、製薬大手バイエルが2.06%安、エネルギー大手イーオンが1.68%安と売られた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7401.35(+82.66)
フランスCAC40種指数は1.13%高だった。好決算企業に支えられ、株価は上昇した。
