ダウ続落59ドル安 利益確定売り優勢 年間では19%高

31日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前日比59ドル78セント(0.2%)安の3万6338ドル30セントで終えた。29日に過去最高値を更新したとあって利益確定売りが優勢となった。

大みそかのこの日は、休暇シーズンで引き続き市場参加者が少なく、動意に乏しい展開となった。ダウ平均は前日終値から上下100ドル未満の狭い範囲で、プラス圏とマイナス圏を行き来した。通信、IT株が売られ、全体の上値を抑えた一方、不動産、資本財などの銘柄が買われた。
 

ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなどハイテク株に売りが出た。日用品・医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソンやバイオ製薬のアムジェンも下げた。

強い消費を背景に米経済の回復は続くとの楽観は相場を支え、ダウ平均は上昇する場面もあった。ホームセンターのホーム・デポや小売りのウォルマートが上げた。機械のハネウェル・インターナショナルや建機のキャタピラーなど景気敏感株の一角も高い。

ダウ平均は年間で5731ドル(18.7%)上昇した。3年連続の上昇で、上昇額は過去最大、上昇率は2019年(22.3%)以来の大きさだった。

ナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比96.593ポイント(0.6%)安の1万5644.971で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズ(旧フェイスブック)や電気自動車のテスラが下落した。

ナスダック指数は年間では2756ポイント(21.4%)上昇した。上昇率は20年(43.6%)を下回った。


【シカゴ日本株先物概況】

31日のシカゴ日経平均先物は小幅に下げた。
3月物は前日比15円安の2万8825円で引け、30日の大取終値を45円上回った。
31日の米株式市場で米株が下げ、日経平均先物を下押した。
新年度に向けた買いが優勢となり寄り付き後、上昇。その後、欧米で新型コロナ感染件数が連日過去最多を記録する中、下落に転じた。年末で参加者が限定的で、ハイテクの売りや利益確定の売りが重しとなり引けにかけては下落幅を拡大した。

ただ、米景気の堅調見通しから買いが入る場面もあり、下げ幅は限られた。年末で取引は低調だった。

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

31日のFTSE100種総合株価指数は続落した。前日の終値に比べ18.47ポイント(0.25%)安の7384.54で引けた。

年間では14%高。ただ、新型コロナウイルス拡大前の水準には回復していない。

この日は年末で閑散商いとなる中、利益確定売りが優勢となり、指数構成銘柄の約7割が値下がりした。

年末で短縮取引だった。市場参加者は少なく、取引は薄かった。29日に約1年10カ月ぶりの高値(終値べース)を付けたこともあり、利益確定の売りが出やすかった。鉱業株や公益株が売りに押された。

個別では、ホームセンター大手キングフィッシャーが3.2%安と下落率トップ。産業用機器のエレクトロコンポーネンツ(2.3%安)や送電大手ナショナル・グリッド(1.8%安)も売られた。

一方、投資会社メルローズ・インダストリーズが2.3%高と買われたほか、産金大手フレスニロが1.7%高、有害生物管理会社レントキル・イニシャルが1.4%高と堅調だった。

■ドイツ・フランクフルト株価指数

休場

■フランス・パリ株価指数

CAC40  7153.03(-20.20 -0.28%)

 

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