ダウ続伸し64ドル高 連日最高値、ハイテク株に買い

15日のNYダウ工業株30種平均は6日続伸した。終値は前日比64ドル86セント高の2万2268ドル34セントと、4日続けて過去最高値を更新した。
ダウ平均の週間の上げ幅は470ドルに達し、昨年12月上旬以来およそ9カ月ぶりの大きさとなった。機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は2日ぶりに最高値を更新し、初めて2500の大台に乗せた。
 
大型ハリケーンの米経済への影響や北朝鮮情勢に対するリスク懸念後退による買いが継続し、この日のダウは買い先行で始まった。朝方発表された8月の小売売上高は前月比0.2%減とプラスの市場予想を下回り、鉱工業生産指数も前月比0.9%低下と、7カ月ぶりにマイナスに転じた。
ただ、8月下旬に米テキサス州に上陸した大型ハリケーン「ハービー」が大きく影響したとみられ、市場の反応は鈍かった。市場関係者からは「下振れしたが、実態は見極めづらい」(準大手証券)との声が聞かれた。
 
主力の中型機「787」の増産で好業績への期待が高まっている航空機のボーイングに買いが続き、相場の上げをけん引したボーイング1銘柄でダウ平均を30ドル近く押し上げた。
 
この日から主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデル「8」と「8プラス」の予約受け付けを開始したアップルが上昇。工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など値がさ株が買われたのもダウ平均の上げを後押しした。
 
8月の小売売上高は前月比0.2%減だった。市場予想に反して減少に転じ、減少率は半年ぶりの大きさとなった。8月の米鉱工業生産指数も市場予想に反して低下するなど、この日発表の経済指標が総じて悪化したことが米株の売りを誘った。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比19.383ポイント高い6448.467で終えた。
 
セクター別では、半導体・半導体製造装置や電気通信サービスが上昇する一方で消費者・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
 
個別では、半導体のエヌビディア(NVDA)は一部アナリストによる目標株価引き上げを受け、上昇した。小売のメーシーズ(M)はホリデーシーズンにむけて8万人の臨時雇用計画を発表
し、堅調推移した。家庭雑貨販売のピア・ワン・インポーツが15%急伸し、約2カ月半ぶりの高値を付けた。
 
一方で、ソフトウェア大手のオラクル(ORCL)は9-11月期の業績見通しが予想に届かず、下落。航空大手のアメリカン航空(AAL)やユナイテッド・コンチネンタル(UAL)はJPモルガンによる投資判断引き下げにより、売られた。
個人情報の流出が英国でも40万人規模に上ることが明らかになった信用情報大手のエクイファクスが安い。アナリストが買い推奨を撤回したクルーズ船運航のカーニバルが下落し、同業のロイヤル・カリビアンも売られた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
22,268.34+64.86             
S&P500種
2,500.23+4.61
ナスダック
6,448.467+19.383
米10年債利回り(%)2.204 +0.005
NY原油(ドル/バレル)   49.83-0.06
円・ドル110.85 – 110.86   +0.45
 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比105円高の1万9840円で終え、大阪取引所の終値を50円上回った。外国為替市場での円安進行と米株高を手がかりに買われた。
 
この日のダウ工業株30種平均は4日続けて過去最高値を更新した。北朝鮮のミサイル発射やロンドンでのテロ事件に対する投資家の警戒が強まらなかったのも日本株先物の買いを誘った。この日の12月物の高値は1万9895円、安値は1万9620円。

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
英FT100 7215.47 -79.92
FTSE100種総合株価指数は4日続落した。前日終値に比べ79.92ポイント安の7215.47と、4月下旬以来の安値水準で引けた。
資源株と金融株を中心に幅広い銘柄が売られ、構成銘柄の約8割が下落した。為替相場でポンド高が進み、海外で収益を得る多国籍企業に売りが出やすかった。
多国籍企業の鉱業株、石油株、医薬品株の下げが大きかった。鉱業株は銅価格安も売り材料視された。
銀行株、保険株、資産運用株はいずれも全銘柄が下落した。金融サービスのプロビデント・ファイナンシャルの下げが目立った。
 
半面、たばこ株が買われた。複数のアナリストが目標株価を引き上げた衣料小売りのネクストが高かった。午前は売りに押されていた住宅建設株も小幅上昇して取引を終えた。

■ドイツ・フランクフルト株価指数
独DAX  12518.81  -21.64
ドイツ株式指数(DAX)は続落した。終値は前日比21.64ポイント安の12518.81だった。
銀行株と電力株が下落し、指数を押し下げた。ドイツ銀行と電力のRWEは1%超安となった。化学のバイエルも安かった。一方でタイヤのコンチネンタルが高かったほか、自動車株も堅調だった。

■フランス・パリ株価指数
仏CAC40 5225.20 +7.61
 
欧州の主要株式市場も総じて下落した。
 

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