ダウ続伸し63ドル高、過去最高値、北朝鮮情勢の警戒後退  

18日のNYダウ工業株30種平均は7日続伸した。終値は前週末比63ドル01セント高の2万2331ドル35セントと、5日続けて過去最高値を更新した。
 
北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒感が後退し、アジア・欧州株が概ね全面高となり、米国株も買いが先行。金融やハイテクセクターが選好されたものの、19-20日にかけて開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑もあり、上値は限られた。ダウとS&Pは最高値を更新した。
 
米連邦準備理事会(FRB)は19~20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。市場では保有資産の圧縮開始を発表することが確実視されており、米長期金利は18日に一時2.23%と約1カ月ぶりの水準まで上昇した。利ざや拡大が業績改善の追い風となるJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど、金融株が買われたのも相場を押し上げた。
 
18日付でUBS証券が投資判断を引き上げた建機のキャタピラーが2%上昇した。経営陣が一部事業の先行きに強気の見方を示していたゼネラル・エレクトリック(GE)や主力航空機を増産するボーイングにも買いが続いた。業績期待が高まっているこうした銘柄への物色が広がり、相場の支えとなった。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比6.172ポイント高の6454.639で終えた。多くの機関投資家が運用の参考指標とするS&P500種株価も続伸し、連日で過去最高値を更新した。
 
セクター別では、銀行や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で公益事業や運輸が下落した。
 
個別では、防衛企業のノースロップ・グラマン(NOC)は同業オービタルATK(OA)と92億ドル(約1兆250億円)で買収すると発表し上昇した。
証券会社のアナリストによる目標株価の引き上げが伝わった画像処理半導体(GPU)のエヌビディア(NVDA)が上場来高値を更新した。
 
一方で、マテルやハスブロといった玩具メーカーが安い。米玩具販売大手トイザラスは週内にも連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請すると米メディアが報じ、年末商戦への警戒から売られた。
新たなハリケーンの接近でユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスやアメリカン航空といった空運株が下落。アマゾン・ドット・コムやフェイスブック(FB)などの代表的なネット関連株が軒並み下げた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
22,331.35+63.01
S&P500種2,503.87+3.64
ナスダック6,454.639+6.172        
 
NY原油(ドル/バレル)49.91±0.00
円・ドル111.53 – 111.54   +0.83


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前週末比150円高の1万9990円と、この日の高値で引けた。同限月物の終値ベースで約1カ月半ぶりの高値。15日の大取終値を200円上回った。円安進行と米株高が追い風となった。この日の12月物安値は1万9845円。
19~20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、先行きの金融政策を見極めたい向きが多い。取引は低調で推定売買高は1万6671枚(夜間電子取引、日中電子取引を含む)と少ない。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
19990 ( +200 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
20015 ( +225 )
( )は大阪取引所終値比
 

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7253.28(+37.81)
FTSE100種総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。前週末終値に比べ37.81ポイント高の7253.28で引けた。金融株の上げが指数を押し上げ、構成銘柄の約6割が上昇した。前週後半の大幅下落の反動で、割安感のある銘柄中心に買いが広がった。
 
銀行株が買われた。なかでもHSBCホールディングスの買い戻しが目立った。保険株も買われ、オールド・ミューチュアルとセント・ジェームズ・プレイスの上げが大きくなった。BPやロイヤル・ダッチ・シェルなど石油株の上げも株価指数の上昇に貢献した。アントファガスタなど鉱業株も買われた。
 
半面、インペリアル・ブランズなどたばこ株とシャイアーなど医薬品株は売られた。衣料小売りのネクストは利益確定の売りに押された。金価格の下落で、関連のフレスニージョとランドゴールド・リソーシズも安くなった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12559.39(+40.58)
ドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比40.58ポイント高の12559.39だった。
化学のBASFと半導体のインフィニオンテクノロジーズの上げが目立った。ドイツポストは、複数のアナリストが株価目標を引き上げたことが好感され上昇した。一方で、鉄鋼のティッセン・クルップと不動産のボノビアは売られた。
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5229.32(+15.41)
 
 
欧州の主要株式市場では、イタリアの株価指数FTSE・MIBが前週末に比べ0.61%上昇し22364.74と、2015年12月上旬以来の高値で引けた。

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