ダウ続伸し55ドル高、税制改革法案への期待高まる。ナスダックは最高値更新

8月31日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比55ドル67セント高の2万1948ドル10セントで終えた。
週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、7月個人所得・支出が7月の米個人消費支出(PCE)と米個人所得は増加し、前月から改善したことが好感され、買いが先行した。
ムニューチン財務長官が税制改革法案の詳細を数週間以内に明らかにし、年内の法案成立に自信を示したほか、原油相場の上昇も相場の追い風となり、終日堅調推移となった。
しかし、明日の雇用統計発表を控えて上値は限られた。
 
中国国家統計局と中国物流購入連合会が31日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月から0.3ポイント改善し、51.7と市場予想を上回った。世界的な景気の回復基調が保たれるとの期待も投資家心理を強気に傾け、ダウ平均は上げ幅を93ドルまで広げる場面があった。
 
証券会社による目標株価の引き上げが伝わった医療保険のユナイテッドヘルス・グループが大きく上昇。1銘柄でダウ平均を約20ドル押し上げた。製薬業界の再編の思惑などからバイオ製薬への買いが続いた。ファイザーやメルクといった製薬大手にも買いが及び、ダウ平均を支えた。
 
ナスダック総合株価指数は4日続伸。同60.353ポイント高の6428.662で終え、7月26日以来およそ1カ月ぶりに過去最高値を更新した。アップルやフェイスブックなどの主力株に買いが続いたうえ、バイオジェンなどバイオ製薬株の上げが指数を押し上げた。
 
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で電気通信サービスやメディアが下落した。
 
個別では、大幅な人員削減を計画していると伝わったゼネラル・エレクトリック(GE)が高い。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は8月既存店売上高が予想を上振れ、上昇した。
 
一方、米銀のウェルズ・ファーゴが安い。行員が顧客に無断で開設した口座数が約350万件に上り、これまで判明していた分よりも多かったと発表したのを嫌気した売りが出た。四半期決算で売上高や1株利益が市場予想に届かなかった食品のキャンベル・スープ(CPB)が急落した。ディスカウントストアであるダラー・ゼネラル(DG)も下落した。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
21,948.10+55.67             
S&P500種
2,471.65+14.06
ナスダック
6,428.662+60.353
 
NY原油(ドル/バレル)   47.06-0.17
円・ドル109.98 – 109.99  -0.50
米10年債利回り 2.119 ( -0.014 )


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前日比110円高の1万9675円で終え、大阪取引所の終値を15円下回った。
この日発表された米経済指標で物価の伸び悩みが改めて意識された。米利上げペースが鈍るとの見方から米株式相場が上げ、日本株先物にも買いが及んだ。一方で、外国為替市場では円高・ドル安が進み、上値も限られた。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
19675 ( -15 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
19675 ( -15 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7430.62(+65.36)
FTSE100種総合株価指数は続伸。前日終値に比べ65.36ポイント高の7430.62で引けた。前日に引き続き、買い戻しが広がり、午後には一段高となった。医薬品株の上げが指数を押し上げ、構成銘柄の約8割が上昇した。
 
シャイアーなど医薬品株が買われた。第一三共に昨年買収提案していたと報じられたアストラゼネカの上げが目立った。鉱業株も上がった。アングロ・アメリカンとアントファガスタ、リオ・ティントはそれぞれ、アナリストによる株価目標引き上げなどが好感された。
原油相場の上昇で、石油のBPとロイヤル・ダッチ・シェルも高くなった。
 
半面、複数のアナリストが投資評価を引き下げた金融サービスのプロビデント・フィナンシャルは売られた。配当権利落ちで、セキュリティー・サービスのG4Sと不動産投資信託(REIT)のハマーソン、保険のセント・ジェームズ・プレイス、特殊化学のクローダ・インターナショナルもそれぞれ下落した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12055.84(+53.37)
 
ドイツ株式指数(DAX)は続伸。終値は前日比53.37ポイント高の12055.84だった。
航空のルフトハンザが上昇した。
一部部門で追加の人員削減を実施すると発表した鉄鋼のティッセン・クルップも買われた。アナリストが投資判断を引き上げたハイデルベルクセメントも上がった。一方で、タイヤのコンチネンタルのほか、自動車のBMWとダイムラー、フォルクスワーゲンは下落した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5085.59(+29.25)

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