20日のNYダウ工業株30種平均は9日続伸した。終値は前日比41ドル79セント高の2万2412ドル59セントと、7日連続で史上最高値を更新した。
注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り、バランスシート縮小を10月から開始する方針を示した。また、ハリケーンによる経済への影響は一時的との見方から年内残り1回の利上げ見通しは据え置いた。発表後に下落したが、引けにかけて下げ幅を縮小し前日終値を挟んで揉み合う展開となった。
FOMCメンバーの政策金利見通しは2019年の中央値が前回6月から下方修正された。見通しを引き下げるメンバーが目立ち、FRBは利上げペースを加速しないとの見方が米株の買い安心感につながった。
米長期金利が約1カ月半ぶりの水準まで上昇。金利上昇で相場全体よりも割高なハイテク株の魅力が薄れるとの見方から、アップルやマイクロソフトなどに売りがかさんで相場の重荷となった。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比5.279ポイント安の6456.044で終えた。携帯端末のアップル(AAPL)などのテクノロジー株の下落が重しとなった
S&P500種株価指数は続伸し、4日連続で過去最高値を更新した。
セクター別では、運輸や消費者・サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や食品・飲料・タバコが下落した。
個別では、総合物流大手フェデックスが高い。前日夕に発表した2017年6~8月期決算ではサイバー攻撃や大型ハリケーンの悪影響で1株利益が市場予想を下回った。だが、ネット通販の拡大で陸上輸送など本業の収入は安定しており、買いが優勢となった。
製薬のファイザー(PFE)はモルガンスタンレーによる投資判断引き上げを受け、上昇した。
FOMC後の金利上昇を手掛かりに、利ざや改善期待からJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどが買われた。
一方で、ハードディスク駆動装置(HDD)のウエスタンデジタルが安い。東芝が半導体メモリー事業の売却について米投資会社ベインキャピタルを軸とする「日米韓連合」と契約を結ぶと発表し、業績期待が剥落して売られた。
20日発表した17年6~8月期決算で1株利益が市場予想を下回った食品のゼネラルミルズ(GIS)が下落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
22,412.59+41.79
S&P500種
2,508.24+1.59
ナスダック
6,456.044-5.279
米10年債利回り(%)2.273 +0.030
米2年債利回り(%)1.442 +0.041
NY原油(ドル/バレル)50.73+0.83
円・ドル112.27 – 112.28 +0.88
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は4営業日続伸した。12月物は前日比135円高の2万0285円と、同限月物終値ベースで15年8月18日以来、約2年1カ月ぶりの高値で引けた。
大取終値を145円上回った。年内の米追加利上げ見通しから円安が進み、日本株は買われた。
NYダウ平均が7日連続で最高値を更新したことも支援材料だった。米連邦準備理事会(FRB)が20日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利見通しを据え置き、年内の追加利上げを示唆した。この日の12月物高値は2万0285円、安値は2万0120円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
20285 ( +145 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
20315 ( +175 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7271.95(-3.30)
FTSE100種総合株価指数は3日ぶりに小反落した。前日終値に比べ3.30ポイント安の7271.95で引けた。構成銘柄の半数以上が下落した。
銀行株などへの売りが膨らみ指数を押し下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて取引は低調だった。
バークレイズの下げが目立った。同様に航空のインターナショナル・エアラインズ・グループが安く引けた。
酒類のディアジオが大幅に下げた。経営幹部がインドの高速道路沿いでのアルコール販売禁止による上期売り上げへの影響を指摘し売られた。
半面、エンジニアリング・サービスのバブコック・インターナショナル・グループと小売りのキングフィッシャーが、ともに大幅上昇した。バブコックは通期の業績見通しを据え置いたほか、収益の伸びについても自信を示したことが買い手掛かりになった。キングフィッシャーは半期の増益決算が好感された。
住宅建設株、利益確定の売りが先行して始まったスーパーマーケット株も上昇して引けた。英小売売上高指数が活発な個人消費の持続を示す内容となったことなどが買い安心感につながった。石油株も買い戻された。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12569.17(+7.38)
ドイツ株式指数(DAX)は3日続伸。終値は前日比7.38ポイント高の12569.17だった。
電力のRWEとエーオンが大幅上昇した。ドイツテレコムは続伸した。
半面、半導体のインフィニオンテクノロジーズ、医療機器のフレゼニウスが下落した。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5241.66(+4.22)
