ダウ小幅続落39ドル安 原油高で消費関連に売り

 
 
18日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続落し、前営業日の14日に比べ39ドル54セント(0.1%)安の3万4411ドル69セントで終えた。
米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げ観測を背景にした金利上昇を受け、割高感が増したハイテク株が売られやすい展開が続いた。
 
高インフレの抑制のため、FRBが通常の2倍となる0.5%の大幅利上げを決めるとの観測が強まっている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)によると、市場では、5月と6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2回連続の大幅利上げを織り込む動きが進展。6月の利上げ幅は0.75%になるとみる向きもある。
 
米原油相場は一時、1バレル109ドル台後半と3週間ぶりの高値を付けた。ガソリン高が消費の冷え込みにつながるとの見方から消費関連株が売られ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが2%下げたほか、ホームセンターのホーム・デポ、スポーツ用品のナイキなども安い。航空機のボーイングなど景気敏感株の一角も下げた。
 
半面、金融のゴールドマン・サックスが3%高、銀行のJPモルガン・チェースが2%高と金融株の上昇が目立った。米長期金利が18日未明に一時2.88%と2018年12月以来の高水準を付け、利ざや改善を見込んだ買いが入った。ダウ平均の構成銘柄以外では銀行のバンク・オブ・アメリカが市場予想を上回る22年1~3月期決算を発表し、金融株買いを後押しした面もある。原油高でシェブロンなど石油株も高い。
 
ナスダック総合株価指数は続落した。前営業日の14日に比べ18.721ポイント(0.1%)安の1万3332.358で終えた。バイオ医薬や医療機器株が幅広く売られた。19日に決算発表を予定する動画配信のネットフリックスも安い。
 
半面、電気自動車のテスラやネット通販のアマゾン・ドット・コムなど大型株は総じて高い。半導体株の上げも目立った。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
34,411.69-39.54
S&P500種
4,391.69-0.90
ナスダック
13,332.358-18.721
FTウィルシャー5000
44,758.47-53.48
NY金(ドル/トロイオンス)
1,986.40+11.50
NY原油(ドル/バレル)
107.48-0.73
円・ドル127.04 – 127.06+0.41
 


【シカゴ日本株先物概況】

18日のシカゴ日経平均先物は続落した。6月物は前週末比70円安の2万6845円で引け、18日の大取終値を95円上回った。
4月の建設企業のセンチメントが悪化したほか、世銀が2022年の世界経済成長率を引き下げたため、寄り付き後、下落。加えて、連邦準備制度理事会(FRB)が5月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げに踏み切るとの憶測が一段と強まり金利が上昇したため下げ幅を拡大した。午後に買いが入り、下げ渋った。
 
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
26845 ( +95 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
26875 ( +125 )
( )は大阪取引所終値比
 
 

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

イースターで休場

■ドイツ・フランクフルト株価指数

イースターで休場

■フランス・パリ株価指数

イースターで休場

 

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