7日のNYダウ工業株30種平均は小反落した。
終値は前日比22ドル86セント安の2万1784ドル78セントだった。
米南部フロリダ州に接近中の超大型ハリケーン「イルマ」による大規模災害への警戒感から反落した。
また、米長期金利の低下で利ざやが縮小するとの見方からゴールドマン・サックスなど金融株が下げ、指数を押し下げた。慎重な利益見通しを示した映画・娯楽のウォルト・ディズニーが売られたのも相場の重荷だった。
10年物の米国債利回りは、一時2.03%と、昨年11月9日以来ほぼ10カ月ぶりの水準に低下した。ゴールドマンやJPモルガン・チェースなどの金融株に売りが膨らみ、2銘柄でダウ平均を30ドルあまり押し下げた。
ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)が7日のアナリスト説明会で、2017年9月期の1株利益が「前期とほぼ同水準になる」と述べたと伝わった。成長鈍化を嫌気した売りが膨らみ、ダウ平均構成銘柄で最大の下落率になった。
朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は29万8000件と、前週から6万2000件の大幅増となった。
15年4月18日以来、ほぼ2年5カ月ぶりの高水準で、米南部テキサス州を襲ったハリケーン「ハービー」の影響が意識された。
ナスダック総合株価指数は小幅に続伸し、前日比4.555ポイント高の6397.869で終えた。アマゾン・ドット・コムやフェイスブック、マイクロソフトなど主力株の一角が買われ指数を押し上げた。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやソフトウェア・サービスが上昇する一方でメディアや電気通信サービスが下落した。
家具販売のRH(RH)は通期見通しを引き上げ、急騰。アクションカメラのゴープロ(GPRO)は7-9月期の業績見通しが好感され、大幅上昇。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、シアトルに続く2番目の北米本社開設に関する誘致案の募集を開始し、最大5万人に及ぶ雇用計画が好感され、堅調推移。
一方で、長期金利の低下でモルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が売られた。
NYダウ工業株30種(ドル)
21,784.78 -22.86
S&P500種
2,465.10 -0.44
ナスダック
6,397.869 +4.555
NY原油(ドル/バレル)
49.13 -0.03
円・ドル
108.45 – 108.46 -0.33
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比45円安の1万9415円で引け、同日の大取終値を15円上回った。円相場の反発や米株の上値の重さを嫌気した。
8月にテキサス州を見舞った大型ハリケーン「ハービー」に続き、今週末に「イルマ」がフロリダ州に上陸すると予想され、被害拡大による景気悪化への警戒感が広がった。この日の9月物安値は1万9355円、高値は1万9480円。
シカゴ日経平均
ドル建て12月限 19325 +75
円建て12月限 19270 +20
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100種総合株価指数は4日ぶりに反発した。前日終値に比べ42.85ポイント高の7396.98で引けた。
構成銘柄の7割が上昇した。石油株のほか、景気動向に左右されにくいとされるディフェンシブ銘柄を中心に上昇した。午後にかけて鉱業株の一角に買い戻しが入ったことも奏功した。
石油株が全面高で引けた。ディフェンシブ銘柄の医薬品株、たばこ株、公益事業株も買われた。なかでも医薬品のアストラゼネカが高かった。米食品医薬品局(FDA)に承認申請予定の新薬の試験結果が良好との発表が好感された。たばこのインペリアル・ブランズの上げも目立った。
金相場高を背景に関連のフレスニージョが大幅上昇した。ランドゴールド・リソーシズも連れ高した。
半面、鉱業のBHPビリトン、保険のRSAインシュアランス・グループとアドミラル・グループが安かった。いずれも配当の権利落ちとなったことが響いた。
欧州の長期金利低下を受けて金利の動きに敏感な銀行株、保険株も軒並み下落した。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
ドイツ株式指数(DAX)は3日続伸。終値は前日比82.09ポイント高の12296.63だった。
構成銘柄の約8割が上昇した。アナリストが目標株価を引き上げた電力のRWEが高かった。同業のエーオンも連れ高した。
一方、欧州の長期金利低下を背景にコメルツ銀行とドイツ銀行が安く引けた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は上昇。
