ダウ小反発38ドル高、利上げ長期化観測が重荷

15日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比38ドル78セント(0.1%)高の3万4128ドル05セントで終えた。

米商務省が15日発表した1月の小売売上高は前月比3.0%増となり、市場予想を大きく上回った。個人消費の底堅さが確認されたことで、インフレ抑制のための金融引き締め政策が長期化するとの懸念が台頭。ダウ平均は売りが先行して取引が始まった。ダウ平均は一時250ドル超下落した。
市場では、「景気を冷やし、インフレ率を引き下げるためには、追加利上げが必要だというこを裏付ける内容だ」との声があった。

その後は米景気自体は強いとの楽観から買いが入り、ダウ平均は下げ幅を縮小。引け間際に上げに転じた。

個人消費が鈍化するとの懸念が薄れ、景気後退は避けられるとの期待が買いにつながった。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやスポーツ用品のナイキなど消費関連株の上昇が目立った。

医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンや製薬のメルクなどディフェンシブ株は下落した。

ナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比110.448ポイント(0.9%)高の1万2070.593で終えた。ネット検索のアルファベットや電気自動車のテスラが上昇した。

 


【シカゴ日本株先物概況】

15日のシカゴ日経平均先物は下落した。3月物は前日比125円安の2万7620円で引けた。
日銀の金融政策を巡る不透明感が強く、上値では売りに押された。外国為替市場での円安進行や米株高は支えとなった。
NYダウは、1月の米小売売上高が市場予想を上回ったのを受け、小幅反発した。

シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27620 ( +180 )

シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27635 ( +195 )

( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7997.83(+43.98)

15日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸した。前日に比べ43.98ポイント(0.55%)高の7997.83で引けた。英国のインフレに鈍化の兆しがみえイングランド銀行(英中央銀行)の金融引き締めが緩むとの観測が買いを後押しした。資本財や食品、飲料、たばこ株などが買われた。
個別銘柄では、投資信託スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストが4.0%高と上昇率トップ。賭け屋大手エンテイン(3.7%高)や航空機エンジン製造大手ロールス・ロイス(3.4%高)も買われた。決算がさえなかった金融大手バークレイズは7.9%安と売り込まれた。

■ドイツ・フランクフルト株価指数
 DAX 15506.34(+125.78)

15日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前日比125.78ポイント(0.82%)高の1万5506.34で終えた。英国のインフレ鈍化を受けロンドン株が続伸し、投資家心理が改善したことで工業株を中心に幅広いセクターに買いが入った。

個別では、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズ(4.1%高)や航空機大手エアバス(2.7%高)が買われた。BMW(1.5%高)など自動車関連株も堅調だった。

■フランス・パリ株価指数
CAC40 7300.86(+87.05)

フランスCAC40種指数は1.21%高だった。
 

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