ダウ反落し234ドル安 地政学リスクへの警戒感強まり、2週ぶり安値

 3連休明け5日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落した。終値は1日に比べ234ドル25セント安の2万1753ドル31セントと、8月21日以来ほぼ2週ぶりの安値だった。
先週末の北朝鮮による核実験や、新たなミサイル発射への警戒感から投資家心理が悪化し売りが先行。トランプ大統領が、オバマ政権で策定された不法移民の強制送還を免除する政策を撤回する方針を示したことで政権運営への懸念も強まり、終日軟調推移となった。
 
米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が追加利上げに慎重姿勢を示したこともあって、米長期金利が大幅に低下。利ざやが縮小するとの観測からゴールドマン・サックスなど金融株が売られた。
 
米議会は夏季休会を終えて5日に再開した。連邦債務の上限引き上げや2018年会計年度の予算成立などを巡る不透明感が改めて意識された。トランプ米政権が掲げる税制改革の進展に関する警戒感も根強く、投資家が目先の利益を確定する目的の売りを出したとの指摘もあった。
 
また、航空機部品のロックウェル・コリンズ(COL)を300億ドルで買収すると発表した航空機・機械関連のユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)が大幅安。巨額の買収費用の負担で自社株買いなどを休止するとの経営方針が伝わったのが嫌気され、1銘柄でダウ平均を46ドルあまり押し下げた。ダウ平均の下げ幅は一時277ドルまで拡大した。
 
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落し、同59.757ポイント安の6375.574で終えた。アップルやフェイスブックなど主力株に加え、エヌビディアなど半導体株が軒並み売られ指数を押し下げた。
 
セクター別では、食品・生活必需品小売やエネルギーが上昇する一方で銀行や保険が下落した。
 
個別では、業績見通しを下方修正した航空大手のデルタ航空(DAL)が売られた。投資家向けのデータサービス会社の買収を発表したナスダックも安い。ハリケーン「ハービー」の影響に伴う欠航や燃料価格の高騰を巡る航空業界の業績悪化も意識され、アメリカン航空(AAL)、ユナイテッド・コンチネンタル(UAL)など航空株に売りが広がった。UTCの主要顧客である航空機のボーイングも下げた。
 
一方、ロックウェル・コリンズ(COL)は小幅ながら上昇。小売りのウォルマート・ストアーズが高い。「ロサンゼルス・タイムズ」などを傘下に持つ新聞のトロンクが上昇。同業のデイリー・ニューズの買収を発表し、事業拡大を期待した買いが入った。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
21,753.31-234.25
S&P500種
2,457.85-18.70
ナスダック
6,375.574-59.757
 
NY原油(ドル/バレル)   48.58-0.08
円・ドル108.71 – 108.72-0.74 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は大幅安。9月物は連休前の1日に比べ335円安の1万9355円で終え、9月物の終値として約2週間ぶりの安値をつけた。
大阪取引所の終値も75円下回った。北朝鮮情勢の緊迫化を背景に投資家がリスク回避姿勢を強め、米株式とともに売られた。資金の国内回帰への思惑から円相場が急伸したのも相場を下押しし、9月物は一時1万9265円まで下げた。高値は1万9625円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
19355 ( -75 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
19355 ( -75 )
( )は大阪取引所終値比
 

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7372.92(-38.55)
FTSE100種総合株価指数は続落した。前日終値に比べ38.55ポイント安の7372.92で引けた。金融株の下げが指数下落に影響し、構成銘柄の約7割が下落した。
金融株が売られた。銀行のHSBCホールディングスと保険のリーガル・アンド・ゼネラル(L&G)、資産運用のシュローダーズの下げが目立った。最近売りが続いている金融サービスのプロビデント・フィナンシャルはこの日も6%超下がった。
鉱業株も下落し、フレスニージョとアントファガスタの下げが大きくなった。たばこのブリティッシュ・アメリカン・タバコとインペリアル・ブランズも売られた。
 
半面、石油のロイヤル・ダッチ・シェルとBPは買われた。バラット・ディベロップメンツなど住宅建設株も高くなった。卸売事業の組織変更を発表した水道のセバーン・トレントも上昇した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12123.71(+21.50)
ドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日比21.50ポイント高の12123.71だった。
医薬・化学大手の独メルクと消費財のヘンケルが上昇した。自動車株も買われ、フォルクスワーゲンとBMWの上げが目立った。
一方で、金融株は売られ、銀行のドイツ銀行とコメルツ銀行、ミュンヘン再保険の下げが大きくなった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5086.56(-17.41)
 
 

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