25日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前週末比90ドル75セント(0.3%)高の3万1990ドル04セントで終えた。
この日のダウ平均は、26、27両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と、IT大手の決算発表を控え、様子見ムードが強く、積極的な取引は控えられた。前週末終値でマイナス圏で売買される時間帯もあり、やや方向感を欠く展開となった。
市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)は、歴史的なインフレを抑制するため、通常の3倍に当たる0.75%の利上げを決めるとみられている。一方で、景気後退懸念が強まる中、9月以降の利上げペースは鈍化し、来年中には利下げに追い込まれるとの見方が広がっている。
急激な金融引き締めへの懸念が後退し、相場の下支えになった。
原油相場の反発を受けて石油のシェブロンが上昇した。原油相場が上がると買われやすい建機のキャタピラーや化学のダウも高い。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや同業のビザといった消費関連株の一角も買いが優勢だった。
一方、ハイテク株は総じて売られ、相場の重荷となった。今週はソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなど時価総額の大きいハイテク大手の決算が相次ぐ。内容を見極めたい投資家が多く、前週までの上昇の反動で売りが優勢だった。顧客情報管理のセールスフォースは3%安で終えた。
ナスダック総合株価指数は続落した。前週末比51.445ポイント(0.4%)安の1万1782.667で終えた。主力の大型ハイテク株が軒並み下げた。エヌビディアなど半導体株も安い。
【シカゴ日本株先物概況】
25日のシカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前週末比115円高の2万7755円で引け、25日の大取終値を55円上回った。
この日のNYダウ工業株30種平均が反発し、買いを支えた。26~27日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、取引に慎重な向きが多かった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
27755 ( +55 )
27755 ( +55 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
27780 ( +80 )
27780 ( +80 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7306.30(+29.93)
25日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸し、前週末に比べ29.93ポイント(0.41%)高の7306.30で引けた。前週末に売られていた銀行株や医薬品株に、短期的な戻りを期待した買いが入った。
FTSEの個別銘柄では、金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が3.2%高と上昇率トップ。資源大手グレンコア(2.5%高)、鉱業大手アングロ・アメリカン(2.4%高)など資源関連株も買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13210.32(-43.36)
25日のドイツ株価指数(DAX)は反落した。前週末に比べ43.36ポイント(0.33%)安の1万3210.32で終えた。市場予想を下回る独企業景況感指数の発表やロシアからのガス供給不安の広がりで、ドイツ経済の悪化を警戒した売りが出た。
DAXでは、バイエル(1.6%高)やメルク(1.3%高)などの医薬関連に加え、ダイムラー(1.4%高)、BMW(1.1%高)といった自動車株が上昇。一方、製薬会社サルトリアス(4.6%安)は急落した。
25日のドイツ株価指数(DAX)は反落した。前週末に比べ43.36ポイント(0.33%)安の1万3210.32で終えた。市場予想を下回る独企業景況感指数の発表やロシアからのガス供給不安の広がりで、ドイツ経済の悪化を警戒した売りが出た。
DAXでは、バイエル(1.6%高)やメルク(1.3%高)などの医薬関連に加え、ダイムラー(1.4%高)、BMW(1.1%高)といった自動車株が上昇。一方、製薬会社サルトリアス(4.6%安)は急落した。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6237.55(+20.73)
フランスCAC40種指数は0.33%高だった。
