13日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比408ドル63セント(1.03%)高の3万9765ドル64セントで終えた。
この日発表された7月の米卸売物価指数(PPI)は前月比で0.1%上昇、前年同月比では2.2%上昇となり、それぞれ市場予想を下回った。インフレの鈍化を示す内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを決定するとの見方が強まった。
市場関係者は、「半導体銘柄が買い戻されている。月末に発表されるエヌビディアの決算にも注目が集まっている」と指摘した。14日発表の7月の米消費者物価指数(CPI)に加え、足元の購買力を分析するため7月の米小売売上高やウォルマートの決算も注視していると語った。
PPIを受け、米債券市場では長期金利が低下した。前日終値(3.90%)を下回る3.8%台半ばで推移し、株式の相対的な割高感が薄れたとの見方も株買いを後押しした。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトといったハイテク株を中心に買いが入った。
その他の個別では、ナイキやボーイング、スリーエムなどが買われた。朝に2024年5〜7月期決算を発表したホーム・デポも上げた。半面、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やウォルマート、シェブロンは売られた。
ナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比406.999ポイント(2.42%)高の1万7187.608で終えた。テスラやエヌビディアの上げが目立った。同日に最高経営責任者(CEO)の交代を発表したスターバックスは24.4%高で終えた。
NYダウ 39765.64 ( +408.63 )
S&P500 5434.43 ( +90.04 )
NASDAQ 17187.61 ( +407.00 )
米10年債利回り 3.844 ( -0.061 )
S&P500 5434.43 ( +90.04 )
NASDAQ 17187.61 ( +407.00 )
米10年債利回り 3.844 ( -0.061 )
NY(WTI)原油 78.35 ( -1.71 )
NY金 2507.8 ( +3.8 )
VIX指数 18.12 ( -2.59 )
【シカゴ日本株先物概況】
13日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比870円高の3万6415円で終えた。
NYダウ平均は、市場予想を下回る7月の米卸売物価指数(PPI)を受け、米利下げ期待が高まる中で反発した。同日は日米株式相場が大きく上昇し、シカゴ市場の日経平均株価にも買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
36415 ( +195 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
36475 ( +255 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
13日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸し、前日比24.98ポイント(0.30%)高の8235.23で終えた。13日のアジアの主要な株式相場が上昇したのを支えに、買いが先行した。指数は小幅安に転じる場面があったものの、英国時間13日午後に公表された米物価指標を受けて米株式市場で主要な株価指数が上昇して始まると、FTSE100種指数も再び水準を切り上げた。
英アストラゼネカなど時価総額が大きい製薬株が上昇し、指数を支えた。BAEシステムズなど航空・防衛関連や公益株に買いが優勢だった。一方で、エネルギーや資源株に売りが出て、指数の上値を抑えた。
FTSEの構成銘柄では、自動車保険のアドミラル・グループが2.19%高、住宅大手パーシモンが2.06%高、流通大手セインズベリーが1.71%高と上げを主導。一方、産銅大手アントファガスタは2.18%安、流通大手マークス&スペンサーは1.76%安だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
13日のドイツ株価指数(DAX)は6日続伸し、前日比85.58ポイント(0.48%)高の1万7812.05で終えた。13日発表の7月の米卸売物価指数(PPI)で前月比の上昇率が市場予想を下回った。これが米欧の長期金利低下につながり、ソフトウエア大手の独SAPなどテクノロジー関連銘柄の買いを誘った。
個別では、エネルギー大手シーメンス・エナジー(1.94%高)やハノーバー再保険(1.67%高)、航空機エンジン大手MTUエアロエンジンズ(1.47%高)が買われた半面、医療機器のザルトリウス(1.70%安)やコメルツ銀行(0.93%安)などが売られた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は反発し、前日比0.34%高で終えた。ヘルスケア株などが好調だった。
