セルインメイは

 
「セルインメイ(株は5月に売れ)」と言われるように、5月は波乱含みとなることは少なくないです。
昨年の5月の日経平均株価は7%強の下げを記録しています。もちろん、5月の株安はアノマリー(経験則)に過ぎずません。

ただ、気になるのは新型コロナウイルス 対策のロックダウン(都市封鎖)に伴う具体的な欧米経済への影響はこれから本格的に表面化することです。
今晩の米4月ISM製造業景況感指数は大幅な落ち込みが見込まれるほか、来週8日の米4月雇用統計では非農業部門雇用者数が2000万人強の減少(3月は70万人減)、失業率は16%(同4.4%)前後と目を疑うような急激な悪化が予想されています。
 
これら経済指標は「過去の数字」であり、ある程度は市場は織り込んでいる。しかし、好パフォーマンスとなった4月の後だけに、利益確定売りの格好の口実にならないかが懸念要因となるでしょう。
 
当面は「米国の経済再開に向けた動きがどうなるか、日本では足もとの新型コロナウイルス感染者がどう推移するか」などがポイントになるでしょう。

来週は東京株式市場の取引は2日間のみだが、海外市場は通常の取引が行われているだけに注意は怠れないでしょう。
 


有名なアノマリー「セルインメイ(SELL IN MAY)」は、日本では、5月に下落するという意味で使われることが多いですが、本当は、違う意味を持っています。

イギリスでは、「セルインメイ(SELL IN MAY)」の後に以下のような続きがあります。

「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.」
5月に売れ、どっかに行け、セントレジャーデイ(9月の第2土曜日)までは戻ってくるな

というものです。

もう一つの意味は、5月以降の夏場は、パフォーマンスが悪いので取引しないで、秋になったらまた取引を再開するということです

アメリカでは、セントレジャーデイ(9月の第2土曜日)のところが、ハロウィーンとなっており、10月終わりとなっています。

5月は、本当に下落しているのでしょうのか?

日経平均株価もNYダウも上昇している方が多いです。
また、日経平均株価の夏場はパフォーマンスが悪いが、NYダウは、上昇している方が多いです。
 
秋に買って、次の年の5月に売れば利益が出るのでしょうか?
 
日経平均株価、NYダウとも前年10月に買って、次の年の5月売ると利益が出る
 
と過去の結果なりました。

※1998年~2017年の5月の始値と終値から算出

株ちゃんofficial xはこちら!
目次