スタート、米株高が支え

【寄り付き概況】

25日午前の日経平均株価は、前営業日比138円30銭高の2万7113円20銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、10.94ポイント高の1898.13で始まった。
上げ幅は一時200円を超えた。前日の米株高を好感して株価指数先物に買い戻しが入っている。

前日の米国株市場ではFRBが金融引き締め姿勢を軟化させるとの思惑が引き続き投資資金を誘導し、景気敏感株やディフェンシブ関連株などを中心に幅広い範囲に投資資金が流入した。NYダウは400ドルを超える上昇をみせ、直近2営業日合計で1100ドル以上も水準を切り上げている。
年内にも利上げペースを緩めるとの観測を支えに、景気敏感株にとどまらず業績が景気動向に左右されにくいディフェンシブ株も買い直された。東京市場でも景気敏感の自動車や電気機器だけでなく、医薬品や食料品など幅広い銘柄に買いが入っている。

英国ではスナク元財務相が次期首相に就任する見通しとなった。
市場では「トラス首相に比べてマーケット感覚のある人物で株式市場にとってプラスだ」との声があった。

東京株式市場でもこの地合いを引き継ぐ格好で主力株を中心にリスク選好の地合いとなっている。

日経平均株価は前日は後半急速に伸び悩み終値で2万7000円台を回復できなかったが、きょうは再び2万7000円台に乗せてスタートしている。ここ乱高下をみせた為替市場だが、足もとで円安水準が維持されており、半導体などハイテク輸出株などには追い風材料となりやすいだろう。

個別では、村田製やキーエンスが上昇した。前日に4~9月期決算を発表した日電産が上げた。コンコルディやりそなHDが高い。
一方、中外薬の下げが目立つ。高島屋やJフロント、三越伊勢丹が下げた。

 

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