[概況]
28日、東京外国為替市場の米ドル円は、109円台前半で上値が重い展開となっている。先週末に米ジャクソンホールで開催された経済シンポジウムにおいて、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長はタカ派的な発言がなく、金融政策への言及は避けた。
一方で、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はユーロ高に懸念を示さなかったことで、米ドル売りユーロ買いの反応となった。先週末の流れから、本日、東京時間では米ドル円は109円台前半で上値が重く、一方のクロス円ではユーロ円が130円台の水準を維持する格好となっている。
この後は、7月米卸売在庫(予想:前月比0.3% 前回:前月比0.7%)など、米経済指標の発表が予定されている。
テクニカル的には米ドル円は一目均衡表転換線(109.775円)や20日移動平均線(109.815円)が上値付近に控えており、抵抗帯となりそうか。一方のクロス円で、ユーロ円は20日移動平均線(211.591円)や一目均衡表基準線(129.475円)付近が下値の支持線として機能するかにも注目をしたい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
