ジャクソンホールの宴は終わり

「ジャクソンホールの宴は終わり」
 
週末のNY株式は堅調展開。
想定通りとはいえイエレンFRB議長がジャクソンホール会合の講演で金融政策に触れなかったことで無事通過。
ECBのドラギ総裁も講演で、金融政策に言及しなかった。
「所詮、金融関連トップの晩夏の祭典なのに今さら」という感もある。
「安心感も拡大」という声もあるが当然の動きだったとの解釈。
3市場の売買高は約48億株と低調だった。
北朝鮮が短距離ミサイルを発射したことも反面的好材料。
「ISBMでなく短距離ミサイル」というのが比較的安心感を醸し出してくれたとの印象だ。
7月の耐久財受注統計は市場予想を小幅上回って着地。
コア資本財の出荷は増加 。
設備投資の勢いが第3四半期スタート時の加速したことが好感された。
ジャクソンホールを通過すれば次は8月の雇用統計が焦点。
いつも通りのスケジュールを待ち望む市場心理にいい加減飽きた方が良いのかもしれない。
週間ではNYダウが0.65%、S&P500種が0.72%、NASDAQは0.79%上昇。
 
 
週末の日経平均株価は反発。
前日のNY株式市場は続落だったがドル円の円安トレンドを好感したとの解釈。
日経平均は一時19500円に迫る場面もあった。
「日経平均の上昇率は0.51%だったがTOPIXはそれより少ない0.30%。
売買代金の1兆7138億円は22日の1兆7142億円よりも低水準」という声も聞こえる。
週間では約17円の下落。
6週連続の前週比マイナス6週連続は2014年大発会の週から2月第2週まで6週連続で下げた時以来のこと。
週足は3週連続で陰線。
ジャスダック平均や東証2部指数は年初来高値を更新。
225先物大証夜間取引終値は日中比20円高の19470円。
25日線からはマイナス1.7%かい離。
騰落レシオは95.97%まで低下した。
ただ空売り比率は40.9%と40%をなかなか下回れない。
日経平均採用銘柄のPERは13.73倍。
EPSが1416.80円まで増加したことは好材料。
ジャクソンホールで騒いでも通過してしまえば何でもなかったという記憶だけは残しておきたいもの。
10年国債利回りは0.015%。
この債券思考が大きな課題。
 
日曜日経朝刊では「上場企業、一段と業績拡大」の見出し。
日本企業の4~6月期の純利益は事前予想を8%上回ったというのがモルガンスタンレーのレポート。
中間期に向けての一段の拡大が期待される。
これが現実なのだが・・・。
 
 
NYダウは30ドル高の21813ドルと3日ぶりの反発。
NASDAQは5ポイント安62165ポイントと3日続落。
S&P500は4ポイント高の2443ポイントと3日ぶりの反発。
ダウ輸送株指数は112ポイント高の9133ポイント。
3市場の売買高は48億株と低調。
CME円建ては大証比変わらずの19450円。
ドル建ては大証比変わらずの19450ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比20円高の19470円。
ドル円は109.31円。
10年国債利回りは2.169%。
非公式外資系5社動向は売り750万株、買い610万株。
金額ベースは16億円の買い越し(2日ぶり)。
売りは機械・陸運・自動車・化学・電機セクターなど。
買いは通信・薬品・精密セクターなど。
売買交錯は化学セクターなど。
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
ウィルプラス(3538)・・・動兆
 
ウィルプラスに注目する。
同社は輸入車販売業者。でジープ、フィアット、BMW、ボルボが中核。
積極的M&Aも奏功し業績は好調。
上振れに期待感。
 
(兜町カタリスト櫻井)

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