イベント控え、米ドル円動意薄い。

[概況]
2日東京時間の外国為替市場において、米ドル円は114.00円を挟んで方向感の乏しい動きとなった。

本日NY時間に明らかになるとされる次期FRB議長人事の動向や、明日の雇用統計を控えて、様子見ムードが強い。

朝方より、114.00円を中心に往来するも、高値が114.225円、安値は113.750円と上下で50銭ほどの細かい動きとなった。

注目されるFRB議長人事だが、市場関係者は、パウエル現理事の繰り上がりを織り込んでいる。パウエル氏は、イエレン議長就任後のFOMC議決では常に賛成票を投じており、同氏就任によりFOMCの大きな路線変更は無くなるとの見方が広がっている。

市場予想の通り、パウエル氏の指名となれば、米ドル円の動意は限定されるだろう。ただ、もしも対抗候補のテイラー氏(タカ派的とみられる)が指名されるようであれば、サプライズからの米ドル買いが急速に進む可能性はある。

10月以降、7月高値の114.51円が強い上値抵抗として機能しているが、FRB議長人事の行方は、同水準を巡る攻防の結果へも影響を及ぼすものと考えられ、NY時間の発表に注意したい。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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