【寄り付き概況】
18日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比60円15銭高の2万0097円62銭。
前週末のNYダウやナスダック総合指数などが高かったものの、トランプ米政権の中国通信機器大手ファーウェイに対する禁輸措置強化の動きなどが米中対立激化を予想させるものとして、足もとで警戒されている。
米国の半導体関連株はその影響を受けて下落する銘柄が目立っており、東京株式市場でも同関連セクターに逆風となる可能性がある。
一方、国内でも39県で緊急事態宣言の解除など経済活動再開に向けた動きが現実化してきたことはポジティブ材料。下値では日銀のETF買いなどに対する思惑もあり、底堅さも発揮しそうだ。
内閣府が朝方に発表した1~3月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比年率3.4%減だった。市場予想(4.8%減)を上回ったが、相場の反応は限られているようだ。
外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=107円台の前半(前週末15日終値は1ドル=107円09-10銭)、1ユーロ=116円前後(同115円82-86銭)で取引されている。
個別では、ファーストリテもしっかり。任天堂、トヨタ、ソフトバンクGが買われ、NTT、KDDI、NTTドコモや三菱UFJ、三井住友、東京海上の金融株が上昇、サンケン、コロプラ、日産化学が高く、JAC、エムスリー、アウトソーシングも値を上げている。このほか、
半面、東エレク、アドバンテス、信越化などの半導体関連株が売られ、村田製、TDK、太陽誘電などの電子部品株も値を消している。また、日本電産、ファナックが高く、レナウンが売り気配を切り下げている。
テクニカル的にはBRHD(1726)、日空調(1952)、サカイオーベ(3408)、特殊東海(3708)、戸田工(4100)、一工薬(4461)、DIC(4631)、MORESCO(5018)、ヤマシン(6240)、33FG(7322)、アルゴグラフ(7595)、PCDEPO(7618)、アサヒインテック(7747)、東京産(8070)、JKHD(9896)が動兆。
人気はLIFULL(2120)、インパクト(6067)、ファインデ(3649)、JIG-SAW(3914)、平田機工(6258)、KADOKAWA(9468)、富士ソフト(9749)、DeNA(2432)、サニックス(4651)、ファイバー(9450)、メドピア(6095)、ドリコム(3793)、NISSHA(7915)、ユーザベ(3966)、Jマテ(6055)。
