今週は大幅高となった。
決算発表ラッシュであったが内容が良好で、日経平均は週初の8日から600円を超える大幅高。この日の上昇で昨年来の高値を更新し2万9000円を大きく上回ってきたことから、その後に出てくる決算に対してもポジティブな反応が強くなるという好循環が生まれた。米国株も主要3指数が史上最高値を更新するなど強い動きが見られる中、日経平均は、2万9500円にも難なく到達した。さすがにその先は上値が重くなったものの、伸び悩んでも2万9500円より下では買いが入って高値圏を維持した。
週間では約740円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。
来週は、もみ合い展開か。決算発表が月曜15日でほぼ一巡するため、週半ば以降は市場エネルギーの低下が予想される。調整が入ってもおかしくないというところではあるが、今回の10-12月期の決算発表では上方修正も多く、先行きの業績に対する不安感が後退していると思われる。下げる場面があれば、押し目を待っていた投資家からの買いが入ってくるだろう。足元で値動きが見劣りしていたグロース株にも資金が戻りつつあり、米国株もしっかりとした動きが続いている。今週までと比べると手掛かり難にはなるが、売り材料に乏しい状況は変わらないことから、下値は堅いと予想する。
東証1部の騰落レシオ（25日移動平均）は9日に124．11％（8日は119．86％）に上昇し、買われ過ぎを示す120％以上のゾーンに突入した。その後も120％台に張り付いたままであり、警戒感は尾を引いている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
30803.95 ボリンジャー:＋3σ(13週)
30106.92 ボリンジャー:＋3σ(25日)
29919.44 ボリンジャー:＋2σ(26週)
29707.57 ボリンジャー:＋2σ(13週)
29595.51 ボリンジャー:＋2σ(25日)
29520.07 ★日経平均株価12日終値
29183.10 6日移動平均線
29084.11 ボリンジャー:＋1σ(25日)
28649.79 均衡表転換線(日足)
28611.18 ボリンジャー:＋1σ(13週)
28572.70 25日移動平均線
28326.35 均衡表基準線(日足)
28197.42 新値三本足陰転値
28061.30 ボリンジャー:-1σ(25日)
28006.09 均衡表転換線(週足)
27708.51 ボリンジャー:＋1σ(26週)
27549.89 ボリンジャー:-2σ(25日)
27514.79 13週移動平均線
27038.49 ボリンジャー:-3σ(25日)
26986.72 均衡表雲上限(日足)
26764.43 75日移動平均線
26418.41 ボリンジャー:-1σ(13週)
9日の直近高値を抜く2万9650.51円まで上ヒゲを伸ばして取引時間中のバブル後最高値を更新した。一目均衡表では日足ベースでも週足ベースでも基準線と転換線がともに上向いて上昇基調の継続を示唆している。東証1部の騰落レシオ（25日ベース）は中立圏上限付近の120.53％（10日は124.50％）に低下したほか、25日線との上方乖離率も3.32％に縮小し、短期的な過熱感は後退した格好。
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