10日の日経平均株価は小幅続伸。終値は前日比8円高の2万9036円だった。
序盤は米金利低下や米ハイテク株高を好感して200円を超える上げ幅を示現したが、買い一巡後は早くも様子見に転じ前日終値を挟んで一進一退の動きとなった。
米10年債入札を前に金利動向への警戒感から上値を追いにくくなっている。一方、下値は堅くほとんど深押しする場面は見られない。小型株指数以外は全て上げており基調の強さは感じられた。
あす11日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
相場のかく乱要因となる米長期金利については、足元で低下し、投資家心理の落ち着きにつながっているものの、上昇への警戒感は依然くすぶっている。
今晩の米国株が反動で売られたとしても、それに対するネガティブな反応は限られるだろう。ナスダックが強く切り返したことで、この先、米国の長期金利に神経質となる地合いに変化が出てくるかが注目される。
今週は週末にメジャーSQ算出を控える。きょうは俗に言う「SQ前の魔の水曜日」であったから値下がり銘柄数が多かったとはいえ、日経平均、TOPIXともにプラス圏でおとなしく着地したというだけでも良しとすべきかもしれない。
市場では、「日本時間の今晩に米10年債の入札があり、この結果次第で長期金利が跳ね上がる可能性があるから、うかつには手を出しにくい」という指摘も出ていた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
30642.98 ボリンジャー:+2σ(25日)
30327.28 ボリンジャー:+2σ(13週)
30029.50 ボリンジャー:+1σ(25日)
29416.01 25日移動平均線
29356.00 ボリンジャー:+1σ(13週)
29181.80 均衡表基準線(日足)
29172.16 均衡表転換線(週足)
29152.48 均衡表転換線(日足)
29036.56 ★日経平均株価10日終値
29026.88 6日移動平均線
28802.53 ボリンジャー:-1σ(25日)
28743.25 新値三本足陰転値
28736.55 ボリンジャー:+1σ(26週)
28384.71 13週移動平均線
28189.05 ボリンジャー:-2σ(25日)
27967.56 均衡表雲上限(日足)
27960.75 75日移動平均線
27575.56 ボリンジャー:-3σ(25日)
27413.43 ボリンジャー:-1σ(13週)
27202.56 均衡表雲下限(日足)
26831.50 均衡表基準線(週足)
26442.15 ボリンジャー:-2σ(13週)
26438.73 26週移動平均線
25470.86 ボリンジャー:-3σ(13週)
24837.64 200日移動平均線
5日線を下回ることなく推移し、ザラ場高値と安値はともに昨日水準を上回って下値での買い需要が確認された。反面、ローソク足は上ヒゲを伴う陰線で終了して上値の重さも示し、こう着感が強まった。一目均衡表では下向きの転換線が上向きの基準線を下回って三役好転後の買い手優勢の形状がついに終了した。ボリンジャーバンド(25日ベース)では-2σから+2σまでの各線が中心線側に集まる5本線収束が始まっており、もみ合いが長期化する可能性が増してきた点に留意したい。
目次
