もみ合い展開か

10日の日経平均株価は6日続伸。終値は前日比65円高の2万4905円だった。
新型コロナワクチンの有効性と早期承認の報が米国であり同国株が記録的な上げ幅に。これを受けて朝方には一時2万5279円(440円高)まで上昇し、取引時間中の高値としては1991年6月6日以来29年ぶりの水準となった。
買い一巡後は短期的な過熱感から利食い売りに押されたが、久々の大相場に買い遅れた向きも多く、今の上昇モメンタムはすぐには終わらない可能性が高そうだ。
 
 
■本日のポイント
 
 1.日経平均は6日続伸で朝方に2万5000円ライン突破
 2.ワクチン開発期待からNYダウは一時1600ドル超の急騰
 3.米株急騰を受け景気敏感株中心に買われるも後半は伸び悩む
 4.空運、不動産、鉄鋼など買われ、半導体やゲーム関連は軟調
 5.売買代金は4兆円を上回り、5ヵ月半ぶりの高水準に膨らむ
 
明日11日の日経平均株価はもみ合い展開か。
相場の過熱感は否めないものの、待機マネーが支えとして意識されよう。日経平均株価は10日時点で6連騰(合計1900円超高)し、25日線との乖離(かいり)率は5.25%と高止まり状態にある。買われ過ぎラインの5%を超えた水準で、ガス抜きが必要との見方は少なくない。一方、「下げたところでは買いが入ってくる」とし、押し目買いニーズは根強い。前場軟調なら、後場には日銀のETF(上場投資信託)買いも期待され、売り物吸収の受け皿になり得るだろう。
 
マザーズ指数(終値:1185p)の下げが大きかったが、チャートを見ると、直近の戻りが25日線に跳ね返された格好となっている。
75日線(1162p、10日時点)や11月2日の安値1146pを下回ると、チャート形状の悪化が一段の売りを誘いやすくなるため要注意だろう。
ただ、マザーズが調整色を強めた場合には、バリューを中心に出遅れ銘柄を見直す流れが強まるだろう。日本株全体としては資金が逃げることなく、堅調な地合いが続くと予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
 
25403.94  ボリンジャー:+3σ(26週)
25118.21  ボリンジャー:+3σ(13週)
24961.13  ボリンジャー:+3σ(25日)
 
24905.59  ★日経平均株価10日終値
 
24559.95  ボリンジャー:+2σ(13週)
24558.60  ボリンジャー:+2σ(26週)
24528.37  ボリンジャー:+2σ(25日)
24194.44  6日移動平均線
24114.21  均衡表基準線(日足)
24114.21  均衡表転換線(日足)
24114.21  均衡表転換線(週足)
24105.28  新値三本足陰転値
24095.61  ボリンジャー:+1σ(25日)
24001.69  ボリンジャー:+1σ(13週)
23713.25  ボリンジャー:+1σ(26週)
23662.85  25日移動平均線
23443.43  13週移動平均線
23236.29  75日移動平均線
 
 
25日線との上方乖離率は5.25%と過熱ゾーン入りの目安となる5%を上回っているため、連騰後の反動安リスクが警戒される。
ボリンジャーバンド(25日ベース)で本日終値は+3σ直下に高止まりして過熱状態を示唆。+1σ分の値幅は432.76円と拡大が続いており、明日11日も日中の値幅が大きくなりやすい点に留意したい。
 
 
 

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