19日の日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比299円高の2万433円で、今月11日以来、約1週間ぶりに戻り高値を更新した。
前日の米国株が急騰したことを受けて幅広い銘柄に買いが入った。ただ、朝方の買い一巡後(520円高)は上値が重くジリジリと上げ幅を縮小。依然として売り方の買い戻しが主で、当面の業績に見合わない株価水準に、実需がなかなか付いて来ないようである。
足元で日経平均のPERは37倍とかなりの割高感を示しており、業績的な買いにくさも否定できない。
20日の東京株式市場は、方向性に要注目。75日移動平均線(2万482円、19日時点、以下同じ)を意識する展開となりそうだ。
足元では75日線と25日線(1万9752円)に挟まれた値動きが続いているが、きょうは75日線を場中に上回りながら、終値ではこれを下回った。
そのため、ここで失速すれば25日線近辺までの調整、すなわち再度の2万円割れもあり得る。一方、失速せずに強い動きが続き、75日線を明確に突破できれば、レンジ上抜けからの上昇加速も期待できるだろう。
日足チャート上で3月6日と9日の間にあけた『マド』埋めを完了しており、戻り売りを吸収しながらの上昇も期待される。市場では「投資家心理の好転が期待され、値動きの良い中小型株への物色が続きそう」との声が聞かれた。
■テクニカル・ポイント(19日現在)
22150.72 均衡表雲上限(週足)
21972.09 ボリンジャー:+2σ(13週)
21678.54 200日移動平均線
21531.62 26週移動平均線
21278.32 均衡表雲下限(週足)
20973.25 ボリンジャー:+3σ(25日)
20678.87 ボリンジャー:+1σ(13週)
20566.28 ボリンジャー:+2σ(25日)
20482.86 75日移動平均線
20433.45 ★日経平均株価19日終値
20237.07 均衡表基準線(週足)
20192.16 6日移動平均線
20176.78 均衡表雲上限(日足)
20159.30 ボリンジャー:+1σ(25日)
20054.20 均衡表転換線(日足)
19897.26 新値三本足陰転値
19752.33 25日移動平均線
19695.13 均衡表基準線(日足)
19385.64 13週移動平均線
下向きの5日線が再び上向きに転じたほか、2月21日以来約3カ月ぶりに75日線を上回る場面もあった。一目均衡表では、終値が雲上限を突破して3役好転を示現し、買い手優位が一段と強まった格好。上向きの転換線と基準線が目先の上昇圧力の強まりを示唆している。
ボリンジャーバンドでは株価が一時+2σを超過するとともに、-2σから+2σの各線が中心線から離れていく「5本線発散」が始まっているため、上値拡張局面入りが期待できよう。
ローソク足は上ヒゲを出して陰線を引いたが、本日終値の対25日線上方乖離率は3.44%、RSI(25日ベース)は67.45%といずれも過熱圏入りの目安となる5%、80%を下回っている。
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