もみ合い展開か

日経平均は前場こそ荒い動きを見せたが、終わってみれば76円高(22625円)と強い上昇で、終値で2万2600円台に乗せた。堅調ながらもやや上値が重かったが、きょうは売りをこなしてしっかり年初来高値を更新しており、上方向に勢いがつきそうな雰囲気がある。
全体相場は上値が重くなっているのは確かだが、売り方にとっては厄介なジリ高歩調ともいえる。
 
明日24日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
20年3月期第2四半期(19年4-9月)決算の本格化とともに個別の業績動向を見極めたいとの見方から、様子見気分に傾く可能性がある。
市場では、「上への勢いは鈍くなり、あまりにも調整がないのは気懸かりだ」との声が聞かれた。
また、ペンス米副大統領が24日に対中国政策について演説する運びで、その内容を確認したいとの空気も積極的な売買を鈍らせる要因になろう。
引け後に日本電産が通期見通しの下方修正を発表した。ただし、足元の業績が良くないことは織り込み済みでもあり、悪材料出尽くしとの見方が強まるかが注目される。
 
 
■テクニカル・ポイント(23日現在)
 
23573.03  ボリンジャー:+3σ(13週)
23137.90  ボリンジャー:+3σ(26週)
23059.31  ボリンジャー:+3σ(25日)
22871.23  ボリンジャー:+2σ(13週)
22691.02  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
22625.38  ★日経平均株価23日終値
 
22563.02  ボリンジャー:+2σ(26週)
22472.92   新値三本足陰転値
22466.49  6日移動平均線
22322.72  ボリンジャー:+1σ(25日)
22169.42  ボリンジャー:+1σ(13週)
21988.14  ボリンジャー:+1σ(26週)
21979.37  均衡表転換線(日足)
21962.93  均衡表基準線(日足)
21954.43  25日移動平均線
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21586.14  ボリンジャー:-1σ(25日)
21467.62  13週移動平均線
 
ローソク足は寄り引けほぼ同値で短い上ヒゲと長い下ヒゲを持つ「トンボ」に似た形状で引けた。高値圏でのトンボ出現とあって、大幅な反動安リスクにも留意が必要となろう。
 
一目均衡表は転換線と基準線がともに横ばいを継続し、もみ合い局面入りを示している。ボリンジャーバンドでは、一昨日に続いてザラ場高値が+2σに届かず、上値拡張局面の終了が予想される。RSI(14日ベース)は68.72%(前営業日64.15%)と中立圏上限が接近しており、ここからの過熱圏に向けての株価上昇には、新たに買い材料が必要となろう。
 
 

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