もみ合い展開か

本日、米国ではFOMC議事要旨(4/30~5/1開催分)が公表される。内容がタカ派的と受け止められて金利が上昇してしまうと、グロース株は買いづらくなる。金利が低下してエヌビディアの決算も良好というのが理想的だが、好悪材料が複雑に絡み合う可能性もあるだけに、落ち着いた行動を心がけたい。
 
日経平均に関しては、節目の3万9000円を上回るようなら、買いに勢いがつきやすい。一方、25日線(3万8293円、22日時点)を割り込んでしまうとセンチメントの悪化が警戒されるだろう。
 
3月期の決算発表が一巡した後の日本株の予想EPS(1株利益)は切り上がることがなく、日経平均株価のPER(株価収益率)は16倍台半ばと、割安感に乏しい。「ここから日本株が上値を試すには、米国の利下げ観測とエヌビディア決算のポジティブ・サプライズという二つのエンジンが必要」との声もある。株価が上場来高値近辺で推移するエヌビディアの決算を巡っては、ただでさえ市場の期待値が高まった状態にあり、同社株の反応と、市場心理に及ぼす影響は未知数。
 
米国市場で投資家の不安心理を示すVIX指数は11台と極めて低い水準となっている。VIX指数が低水準にあるがゆえ、エヌビディア決算後の相場の変動性はさほど高まらないとみるのは早計だろう。市場参加者の相場観が固定化した状況で、リスクイベントの発生により先行き不透明感が強まった際、ボラティリティは一気に高まることとなりやすい。米国株の調整が深まれば、日本株は海外投資家の売りを浴びることとなりかねないだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
40009.46  ボリンジャー:+1σ(13週)
39837.20  ボリンジャー:+3σ(25日)
39606.33  ボリンジャー:+1σ(26週)
39594.10  均衡表雲上限(日足)
39322.76  ボリンジャー:+2σ(25日)
38996.44  13週移動平均線
38856.21  均衡表転換線(週足)
38808.32  ボリンジャー:+1σ(25日)
38787.85  6日移動平均線
38719.55  75日移動平均線
38703.37  均衡表転換線(日足)
 
38617.10  ★日経平均株価22日終値
 
38396.17  均衡表雲下限(日足)
38293.88  25日移動平均線
38253.94  均衡表基準線(日足)
37983.41  ボリンジャー:-1σ(13週)
37779.43  ボリンジャー:-1σ(25日)
37264.99  ボリンジャー:-2σ(25日)
37061.81  26週移動平均線
36970.38  ボリンジャー:-2σ(13週)
36750.55  ボリンジャー:-3σ(25日)
36646.57  均衡表基準線(週足)
35957.35  ボリンジャー:-3σ(13週)
35079.84  200日移動平均線
34517.29  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
ローソク足はマドを空けて陰線を引き、終値は5月13日以来の5日移動平均線割れ。株価下方で25日線が下降を続けたこともあり、戻り売り圧力の強さを裏付ける形となった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は92.93%(昨日98.12%)に低下したが、4月19日以降1カ月以上にわたって90-110%の中立ゾーンにとどまっており、依然として相場全体の方向感は定まっていないようだ。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次