もみ合い展開か

 
2月最初の取引となる日経平均株価は4日ぶりに反落。終値は前日比275円安の3万6011円だった。取引時間中は3万6000円台を下回る場面が続いたものの、強い押し目買い意欲に支えられて引けには大台へと値を戻している。
外部環境の変化に押されて反落する展開となったが、日経平均、トピックスともに下値が案外堅く、基調が安定している様子も見受けられた。1月23日の高値(3万6984円)からの日柄的な調整局面の範囲といえよう。
 
ローソク足ではヒゲの短い十字線を形成しており、安く始まった後は様子見姿勢が強まった。FOMCを受けて米国株は大幅安となったが、米国の10年債利回り(長期金利)は大きく低下した。ここからは米長期金利の上昇が株安につながる場面が大きく減ってくると思われる。パウエル議長の会見で3月利下げに対する期待も後退しただけに、あす発表される米1月雇用統計に関しても、そこまで警戒が必要な指標ではなくなった。
 
日米の中銀イベントを通過したことで、新規材料待ちのムードが拡がりやすく、投資家の目線は再び企業業績に移っていくことになるだろう。
足元でテック企業に市場予想に届かず、先行きの業績懸念が台頭する企業が目立つように感じる。来週末にかけて決算発表が本格化するだけに、業績動向を確認したいところだろう。このため、目先的には3万6000円台での値固めと位置づけ、次の相場上昇に向けた準備期間と捉えたい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
37456.41  ボリンジャー:+2σ(25日)
37300.04  ボリンジャー:+3σ(26週)
36552.34  ボリンジャー:+2σ(13週)
36336.05  均衡表転換線(日足)
36265.01  ボリンジャー:+1σ(25日)
36063.09  6日移動平均線
 
36011.46  ★日経平均株価1日終値
 
35866.35  ボリンジャー:+2σ(26週)
35577.11   新値三本足陰転値
35268.57  ボリンジャー:+1σ(13週)
35073.61  25日移動平均線
34838.85  均衡表基準線(日足)
34594.95  均衡表転換線(週足)
34432.66  ボリンジャー:+1σ(26週)
33984.79  13週移動平均線
33882.20  ボリンジャー:-1σ(25日)
33736.09  均衡表基準線(週足)
33386.71  75日移動平均線
33099.49  均衡表雲上限(日足)
32998.97  26週移動平均線
 
 
ローソク足は寄り引けほぼ同値の小陽線の胴体部分から上下に短いヒゲを出す十字線を示現して足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。終値は節目の36000円の上方にとどまったが、下向きに転じた5日移動平均線をわずかに下回り、強弱が定まりにくい形状だった。株価下方では25日線や13週線が上向きをキープして大勢上昇トレンド継続を示唆しているが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は128.42%(昨日137.95%)と依然として高水準にあり、スピード調整の先行も警戒されよう。ボリンジャーバンドは+2σから-2σの各線が間隔を狭める5本線収束の過程にあり、こう着状態が長期化する可能性に留意したい。
 

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