4日の日経平均は3営業日続落。175円88銭安の3万3288円29銭(出来高概算16億7000万株)で取引を終えた。
前日の米国市場は、早期の利下げ期待が後退したことから、ハイテク株を中心に売られ、主要な株価指数は下落。なかでもSOX指数が2%安と突出していた。この流れを受けて、東京株式市場では値がさ株中心に売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時700円を超える場面があった。
しかし、中東情勢の緊迫化を背景にコンテナ船運賃上昇への思惑から海運株が買われたほか、円安進行による輸出関連株の一角がしっかりしたことが相場を支えた。さらに、大規模地震を受けて、日銀が1月の金融政策決定会合で政策修正に踏み切る可能性が後退したとの見方が広がったことも相場を支える要因になったようだ。
能登半島地震に加え、2日夕方には日航機事故が発生するなど波乱の年明けとなった。ただ、今月から新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まり、個人による押し目買いが相場を支え25日線水準も下回らず上回って引けたことで、調整は短期間にとどまる可能性が高いだろう。
あすは三連休前となるが、押し目買い意欲の強さが確認できたことから、市場の空白に対する警戒はそこまで高まらないだろう。
ただ、米12月雇用統計の発表前で、金利や為替の影響を受けやすい業種・銘柄は手がけづらい。なお、本日の米国ではADP雇用統計が発表される。きょうは建設株が強かったが、これらは米金利や為替の影響を受けづらいだけに、復興需要期待を支えに買いが続きそうでもある。また、きょうは武田やアステラスなどにも強い動きが見られたが、薬品株も米金利や為替の影響が小さい業種と言える。これら内需系業種の動向に注目しておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
34375.70 ボリンジャー:+2σ(13週)
34173.34 ボリンジャー:+3σ(25日)
34019.18 ボリンジャー:+2σ(26週)
33835.33 ボリンジャー:+2σ(25日)
33531.21 ボリンジャー:+1σ(13週)
33497.32 ボリンジャー:+1σ(25日)
33422.20 6日移動平均線
33288.29 ★日経平均株価4日終値
33258.62 均衡表転換線(日足)
33244.76 ボリンジャー:+1σ(26週)
33159.31 25日移動平均線
33014.72 均衡表基準線(日足)
32951.40 均衡表転換線(週足)
32821.30 ボリンジャー:-1σ(25日)
32728.15 均衡表雲上限(日足)
32686.71 13週移動平均線
32516.23 75日移動平均線
32483.30 ボリンジャー:-2σ(25日)
32470.33 26週移動平均線
32307.86 新値三本足陰転値
32170.57 均衡表雲下限(日足)
32170.57 均衡表基準線(週足)
32145.29 ボリンジャー:-3σ(25日)
31842.21 ボリンジャー:-1σ(13週)
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